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有吉佐和子とわたし(丸川賀世子 著)

有吉佐和子とわたし(丸川賀世子 著)
☆2025.1.28 再掲
雑誌の取材を通じて知り合った、同い年の二人の作家。初対面から不思議に気持ちが通じあい、急速に親しくなり、悦びと苦悩を分かちあうようになっていく──。

有吉佐和子と20年におよぶ親交を結んだ作家・丸川賀世子が、自らの日記に克明に残された記述をもとに、激流のような日々を生きた作家の素顔を綴る評伝。
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電話の彼女は人なつこく如才なくて、女学校時代のクラスメートと話すような、なつかしさを感じた。私が初対面の有吉さんは怖かったというと、彼女は笑いながら、
「私の方がずっと怖かったわよ。あなたは両手を膝の上にきちんと重ねて、雌豹のような眼でじいっとわたしを睨んでいたもの。怖かったから、オリンピックの話をワアワアしたのよ」
といった。
「両手を重ねていたのは、右の中指にインクがついていたからです」
と私がいうと、彼女はキャアと笑った。

(「初めての訪問 三十三歳」より)
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◎Contents
はじめに
初めての訪問
ほむらの人
母と娘
ハワイ滞在
旅の土産
女の感情問題
「恍惚の人」の頃
仲違い
「複合汚染」の頃
更年期の頃
ポーシャ騒動
野球狂いのこと
「油屋おこん」の頃
春の椿事
母の願い
終わらぬ夏
約束
惜別
有吉忌のこと
お母さんから伺った話

装幀、坂田正則。装画、中島千波。

絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:文藝春秋
□date of issue:1993年 初版
□size:19.5x13.5cm
□page:214
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
帯スレ 三方薄ヤケ

» 評伝・ノンフィクション
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¥1,400

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