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砂糖菓子のかけら(立原えりか 著、山口はるみ 画)- 新書館フォアレディース29
☆2025.1.9 再掲
60年代〜80年代に、女性向けの詩集、小説、エッセイなどを、スクエアな判型のしゃれたブックデザインで発行していた「新書館フォアレディース」より。
「立原えりか 純愛小説シリーズ」の第4作。
かつて愛した男のメッセージが吹き込まれた、ガラスのレコード。いつのまにか手もとから失われてしまった、世界にたった一枚しかないそのレコードを探して、女はあてどない旅を続ける……。
表題作「ガラスのレコード」ほか、「とても甘いけれど、すぐにとけて、消えてしまう」砂糖菓子のかけらのような物語を綴った、5つの短編小説を収録。
物語を妖しく彩る、山口はるみのイラストレーションも魅力的。
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そして五月――。
せまい部屋で、わたしはためいきをついていた。
窓からさしこむ月の光が、わたしの部屋をてらしている。ほこりまみれのテーブルと、たったひとつの椅子と、夏の服をつめこんだ旅行ケース。テーブルのうえには、一枚のレコードと、枯れてしまったスミレの花束。
そのレコードのために、わたしは旅をしているのだ。
薄い、すきとおったガラスでできたレコード。世界中に、たった一枚しかないレコードだった。
(「ガラスのレコード」より)
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◎Contents
▶︎ガラスのレコード
▶︎鳩
▶︎海から来た少年
▶︎うそ
▶︎おまつり
▶︎ひとりぼっちのクリスマス
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新書館
□date of issue:1975年 8刷(1969年 初版)
□size:17x15.5cm
□page: 181
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
ページ少端折れ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
60年代〜80年代に、女性向けの詩集、小説、エッセイなどを、スクエアな判型のしゃれたブックデザインで発行していた「新書館フォアレディース」より。
「立原えりか 純愛小説シリーズ」の第4作。
かつて愛した男のメッセージが吹き込まれた、ガラスのレコード。いつのまにか手もとから失われてしまった、世界にたった一枚しかないそのレコードを探して、女はあてどない旅を続ける……。
表題作「ガラスのレコード」ほか、「とても甘いけれど、すぐにとけて、消えてしまう」砂糖菓子のかけらのような物語を綴った、5つの短編小説を収録。
物語を妖しく彩る、山口はるみのイラストレーションも魅力的。
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そして五月――。
せまい部屋で、わたしはためいきをついていた。
窓からさしこむ月の光が、わたしの部屋をてらしている。ほこりまみれのテーブルと、たったひとつの椅子と、夏の服をつめこんだ旅行ケース。テーブルのうえには、一枚のレコードと、枯れてしまったスミレの花束。
そのレコードのために、わたしは旅をしているのだ。
薄い、すきとおったガラスでできたレコード。世界中に、たった一枚しかないレコードだった。
(「ガラスのレコード」より)
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◎Contents
▶︎ガラスのレコード
▶︎鳩
▶︎海から来た少年
▶︎うそ
▶︎おまつり
▶︎ひとりぼっちのクリスマス
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新書館
□date of issue:1975年 8刷(1969年 初版)
□size:17x15.5cm
□page: 181
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
ページ少端折れ
» 小説
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