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落穂拾ひ・聖アンデルセン(小山清 著)- 新潮文庫の復刊 ★再入荷
太宰治にその才能を認められ、昭和15年に門人となった作家・小山清の代表作を収めた短篇集。
古本屋の少女との交流を何気ない筆致で描いて、瀟洒な味わいを残す「落穗拾ひ」。若きアンデルセンの独白をこの上なく優しい言葉で綴り、人間本来の美しい心を描出した「聖アンデルセン」(カバー裏紹介文より)ほか、7編を収録。
新刊で現在入手可能なちくま文庫版は「新仮名遣い」に直されているが、本書は執筆時と同じ「旧仮名遣い」で組まれており、作者の息遣いがそのまま伝わってくる思いがする。
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仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆してゐる日記は嘘の日記ださうである。僕はその話を聞いて、その人の孤獨にふれる思ひがした。きつと寂しい人に違ひない。それでなくて、そんな長いあひだに渡つた嘘の日記を書きつづけられるわけがない。
(「落穗拾ひ」より)
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◎Contents
聖アンデルセン
前途なほ
をぢさんの話
夕張の宿
落穗拾ひ
朴齒の下駄
メフィスト
解説:龜井勝一郎
絶版または版元品切れ 帯あり
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1994年2刷(1955年 初版)
□size:15x10.5cm
□page:210
□condition:経年なり・良好 カバー少汚れ 折り返し折れ目
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
古本屋の少女との交流を何気ない筆致で描いて、瀟洒な味わいを残す「落穗拾ひ」。若きアンデルセンの独白をこの上なく優しい言葉で綴り、人間本来の美しい心を描出した「聖アンデルセン」(カバー裏紹介文より)ほか、7編を収録。
新刊で現在入手可能なちくま文庫版は「新仮名遣い」に直されているが、本書は執筆時と同じ「旧仮名遣い」で組まれており、作者の息遣いがそのまま伝わってくる思いがする。
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仄聞するところによると、ある老詩人が長い歳月をかけて執筆してゐる日記は嘘の日記ださうである。僕はその話を聞いて、その人の孤獨にふれる思ひがした。きつと寂しい人に違ひない。それでなくて、そんな長いあひだに渡つた嘘の日記を書きつづけられるわけがない。
(「落穗拾ひ」より)
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◎Contents
聖アンデルセン
前途なほ
をぢさんの話
夕張の宿
落穗拾ひ
朴齒の下駄
メフィスト
解説:龜井勝一郎
絶版または版元品切れ 帯あり
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1994年2刷(1955年 初版)
□size:15x10.5cm
□page:210
□condition:経年なり・良好 カバー少汚れ 折り返し折れ目
» 小説
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