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針葉樹林(石松佳 著)

針葉樹林(石松佳 著)
直喩と隠喩を巧みに用い、孤独を抱えた人の実相を表現する、新しい抒情詩の担い手として注目を集める石松佳の第一詩集。
第57回現代詩手帖賞、受賞作。

書かれたものは亡骸にひとしく、自分はもうそこにいないのだという意思のあらわれであるように思える。そこにわたしは実感的なイメージを抱える孤独な詩人の姿を見る。(栞文「喩がひらく詩」須永紀子 より)
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さみしくて兎が死んだとき、
わたしたちは紅茶を飲んでいた。
水夫のような顔をして兎は死んだけど、
上品なアッサムの香りが団欒に滲んで。
どちらかというと蝶の多い庭だったと思う。
風景ということばが少しかなしくて、
似合う服が見当たらない。
そんな朝だった。

(「pet cemetery」より)
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◎Contents
田園
sad vacation
尾ひれ
リヴ
ハイ・ウォーターズに住む双子たち
swimming school
梨を四つに、
pet cemetery
森林警察署
wild flowers
野うさぎ
スラは食事を終えると夕立の気分に襲われて
絵の中の美濃吉
野鳥のこと
ヌリエ、五衰
冬のsweater

songs of experience
風邪city
浚渫
ウォーター・サイレン・ハウスで三日間を過ごした

ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:思潮社
□date of issue:2020年初版
□size:19x12.2cm
□page:89
□condition:経年なり・良好

» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
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