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風船学入門(磯貝浩・松屋駿二郎 著、寺山修司・谷川俊太郎 ほか)- 平凡社カラー新書 09

風船学入門(磯貝浩・松屋駿二郎 著、寺山修司・谷川俊太郎 ほか)- 平凡社カラー新書 09
☆2024.5.9 再掲
1783年の熱気球発明に端を発する、世界と日本の「風船旅行」の歴史をたどり、大空への飛翔に情熱を傾ける人々のドキュメンタリーなどを多岐にわたる記事をまとめた、ビジュアル新書。貴重なカラー図版、写真を多数掲載。資料的価値も高い。

著者、磯貝浩・松屋駿二郎は、日本人による風船旅行の実現を目指して「日本風船クラブ」を結成し、1968年にオランダで初飛行に成功している。熱気球による飛行法などの解説も興味深い。

巻頭に、谷川俊太郎の詩「風の船」、寺山修司のエッセイ「気球乗り譚」を掲載。人間が空を自由に飛行することへの想いが綴られている。
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私の「飛行」へのあこがれは、少年時代に生まれた。それは、「空の高みへ墜ちてゆく」ことへの墜落願望といった性的なものでもなければ、宇宙という大子宮を浮游したいというマニエリスム的なものでもなかった。
私はただ、一羽の鷹になりたかったのだ。

 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹

(「気球乗り譚」寺山修司 より)
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◎Contents
まぁるい翼は風まかせ~風の船(詩:谷川俊太郎)
気球乗り譚(寺山修司)
▶︎世界風船(気球)史
 大空行きの切符-空気よりも軽い気体
 水素が勝つか、煙が勝つか
 1783年11月21日午後1時56分
 帆と舵とオールで大空を渡れるか?
 英仏海峡を巡る栄光と悲劇
 浮力のためには食料も捨てたアンドレー一行
 重力に逆らって希薄な大気の中に
 最新兵器として活躍した戦場の風船
 風まかせ、目的地知らずの風船は今も…
▶︎日本風船(気球)史
 理囿古突悉吉不(りょくとしきっぷ)-風船
 日本初の目撃者、漂流者津太夫
 月ならで、風船高し、夕まぐれ
 風の神の袋か、らっきょうのお化けか
 間に合わなかった国産ガス風船第一号
 旅順港の奥深くを覗いた偵察風船
 江戸っ子を熱狂させた外人風船曲芸師
 球皮事件と寺田寅彦の実証精神
 暗い時代-飛行道具でなくなってしまった風船
 風船爆弾の開発を助けた神風
 攻撃命令-決してソ連には流すな
 アメリカ側の風船爆弾に対する徹底的な対応策
 日本がだめならヨーロッパで飛ぼう
 日本風船クラブの活動年表
 熱風船イカロス5号とその後の問題
 風船の本当の楽しみを知る男ドルフュス
▶︎雲を夢見る男たち~風船野郎列伝
▶︎風船飛行術~風船乗り志望者へ
▶︎風船飛行術~水素風船の場合

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:平凡社
□date of issue:1975年 2刷(1975年 初版)
□size:17.2x10.9cm
□page:144
□condition:経年・普通 カバースレ汚れ
三方ヤケ強 経年シミ

» 評伝・ノンフィクション
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¥1,200

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