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村のエトランジェ(小沼丹 著)

村のエトランジェ(小沼丹 著)
昭和29年にみすず書房から刊行された小沼丹の第一作品集の文庫化。第三の新人のひとりとして注目され、芥川賞候補となった表題作「村のエトランジェ」「白孔雀のいるホテル」ほか、全8篇を収録。

いずれの作品も、世情になじめないどこか異邦人めいた視点で人生を眺め、ほのかなユーモアと虚無感をだだよわせる小沼文学の萌芽を感じさせる。
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そして、いずれの場合も、語り手の男たちはときに皮肉まじりの観察者であり善意の傍観者だった。(略)
「村のエトランジェ」のエトランジェは東京からやってきた姉妹と詩人を指すのだろうが、少年もまた間も無く東京に戻る筈の一人のエトランジェにすぎない。と思えば、「白い機影」「紅い花」の語り手も、いや、誰よりも作家である小沼さん自身が社会に対して、戦争に対して、エトランジェであったのだ。

(「解説:詩人扼殺 - 小沼丹の初期作品」長谷川郁夫より)
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◎Contents
紅い花
汽船
バルセロナの書盗
白い機影
登仙譚
白孔雀のいるホテル
ニコデモ
村のエトランジェ

解説:詩人扼殺 - 小沼丹の初期作品(長谷川郁夫)
年譜(中村明)
著書目録(中村明)

ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:2009年 初版
□size:15x10.6cm
□page:291
□condition:経年なり・良好

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