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薔薇の花の長い服(城夏子 著、竹久夢二 カバー画)
☆2024.5.6 再掲
城夏子は、17歳の頃から雑誌『令女界』などへ投稿し、1924年に少女小説集『薔薇の小径』(竹久夢二 装幀)を刊行。「抒情文学」に新境地を開き、生涯を通じて若々しい感性を失わず、多くの小説やエッセイを発表し続けました。
1969年にはそれまでの生活をあっさりと捨て、自ら選んだ花と緑に囲まれた老人ホームに入居。その軽やかな生き方が、世間の人を驚かせました。
本書は、大正期の「少女小説のころ」からの人生を振り返り、林芙美子との交流や、72歳での初めてのインド旅行などを生き生きと綴ったエッセイ集。カバー絵は、『薔薇の小径』に掲載された、竹久夢二による著者像です。
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踊り子という名の小娘は、伊豆の踊り子でもインドの踊り子でも、どこやら哀しみがただよって見えます。ジャイプールのホテルで夕食後、インド舞踊を見せてくれました。私は一九五七年頃に、二回来日した印度舞踊を見て、その典雅さにいたく感動した記憶があるので、こんどのインド旅行も、その記憶が誘いの水となったくらいでした。
(「印度旅信」より)
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◎Contents
▶︎1 愉しかりし大正期
少女小説のころ
「少女の友」吉屋信子の〝花物語〟
勇・白秋・晶子・八十
ベストセラー
さすらいの唄
蝶を追いつづけた詩人
あの頃女性週刊誌があったら
ファンレター
大地震前後
竹久夢二とお葉さん
北村秀雄のこと
渦巻く大正の青春
永瀬義郎の版画展を見て
▶︎2「女人芸術」のころ
「女人芸術」誕生
林芙美子とわたし
▶︎3 薔薇の中で
わが愛誦詩集 ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:東京新聞出版局
□date of issue:1975年
□size:21.5x15.5cm
□page:237
□condition:経年なり・良好 カバー小破れヨレスレ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
城夏子は、17歳の頃から雑誌『令女界』などへ投稿し、1924年に少女小説集『薔薇の小径』(竹久夢二 装幀)を刊行。「抒情文学」に新境地を開き、生涯を通じて若々しい感性を失わず、多くの小説やエッセイを発表し続けました。
1969年にはそれまでの生活をあっさりと捨て、自ら選んだ花と緑に囲まれた老人ホームに入居。その軽やかな生き方が、世間の人を驚かせました。
本書は、大正期の「少女小説のころ」からの人生を振り返り、林芙美子との交流や、72歳での初めてのインド旅行などを生き生きと綴ったエッセイ集。カバー絵は、『薔薇の小径』に掲載された、竹久夢二による著者像です。
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踊り子という名の小娘は、伊豆の踊り子でもインドの踊り子でも、どこやら哀しみがただよって見えます。ジャイプールのホテルで夕食後、インド舞踊を見せてくれました。私は一九五七年頃に、二回来日した印度舞踊を見て、その典雅さにいたく感動した記憶があるので、こんどのインド旅行も、その記憶が誘いの水となったくらいでした。
(「印度旅信」より)
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◎Contents
▶︎1 愉しかりし大正期
少女小説のころ
「少女の友」吉屋信子の〝花物語〟
勇・白秋・晶子・八十
ベストセラー
さすらいの唄
蝶を追いつづけた詩人
あの頃女性週刊誌があったら
ファンレター
大地震前後
竹久夢二とお葉さん
北村秀雄のこと
渦巻く大正の青春
永瀬義郎の版画展を見て
▶︎2「女人芸術」のころ
「女人芸術」誕生
林芙美子とわたし
▶︎3 薔薇の中で
わが愛誦詩集 ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:東京新聞出版局
□date of issue:1975年
□size:21.5x15.5cm
□page:237
□condition:経年なり・良好 カバー小破れヨレスレ
» 随筆・エッセイ
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