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ふたりのこいびと - シャンソンと料理(石井好子 著)

ふたりのこいびと - シャンソンと料理(石井好子 著)
雑誌『ミセス』に連載した「台所ずいひつ」24篇に、パリで出会った歌手たちについての思い出を綴った「シャンソン・ド・パリ」3篇を加えたエッセイ集。カバー、本文を彩るコラージュアートも魅力的。

ジョセフィン・ベーカー歌った名曲にちなんだタイトルには、「シャンソン」と「料理」は著者の人生になくてはならない大切な「ふたりの恋人」だいう思いがこめられている。
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同じパリ時代、私のピアニストをしていた初老の男性が、癌でなくなった。奥さんはイギリス人で、パリには親類もなく、また子どももいなかったので、心細さと悲しみに、ただただ泣き続けた。
そのときも私は、スープを作った。台所にあったじゃがいもをゆでてつぶし、牛乳でのばし、塩、こしょうで味つけしたポテトスープだった。彼女はしゃくり上げながらも、スープを食べたあとは少し落ち着いた。
病人でも、悲しみに沈んでいる人でも、スープならなんとか食べられる。スープとはありがたい食べ物である。

(「悲しいときにもおいしいスープ」より)
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◎Contents
台所ずいひつ
 その目ざめは遅くとも
 悲しいときにもおいしいスープ
 現代版ウツミ豆腐
 ソースあれこれ
 高すぎるステーキよりは
 サラダ・デ・フルュイ ジョリ ジョリ ジョリ
 オードブル ピンからキリまで
 パーティー ア・ラ・ヨシコ
 二日酔いの鯛
 おすもうさんは料理が上手
 便利な台所用具
 お菓子の好きなパリ娘
 台所の珍味
 飾りものの果物よ さようなら
 涼しいおもてなし
 心が伝わってくるお弁当
 ソ連ラーメン旅行
 おせち料理 にしひがし
 世界の家庭料理
 お酒のはなし
 料理好きのタレント
 なつかしき大食家たち ピアトニツキー合唱団
 来日タレントとその食欲
 クスクスの国から来たマシアス
シャンソン・ド・パリ
 永遠の歌手 ダミア
 歌う狂人 シャルル・トルネ
 歌に愛に生きる ジョセフィン・ベーカー

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:文化出版局
□date of issue:1975年 7刷(1970年 初版)
□size:18.8x12.8cm
□page:254
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 
経年シミ(写真8枚目)少ゆがみ 

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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