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第3 食いしん坊(小島政二郎 著)

第3 食いしん坊(小島政二郎 著)
戦前・戦中にかけて精力的に作品を発表し、人々の心をつかんだ小説家・小島政二郎。

1951年から68年まで、菓子舗「鶴屋八幡」のPR誌『あまカラ』に長期連載した「食いしん坊」が反響を呼び、食の随筆家としても広く知られるようになった。ベストセラーとなった単行本の第三巻。

「うまい物」への偏愛を自在に綴りながら、永井荷風、佐藤春夫、堀口大学、芥川龍之介、菊池寛、久保田万太郎らとの逸話が随所に織り込まれており、文壇交友録としても出色の随筆集となっている。
装幀、岡部瓔子・小島美籠。
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いつか新潮社のカクテル・パーティで久保田万太郎に会ったら、もう相当酒がはいっていて、そばに戸坂康二さんが付き添っていた。私の顔を見るなり
「小島政二郎も哀れなものさ。近頃ではすっかり食通になったつもりで、いい気になって毎週くだらないことを書いていやがって、馬鹿だよ」
 そう言って、酒の肴にされそうになった。
 いやになってしまうなあ。私は一度だって食通を以って任じたこともなければ、食通になろうと思ったこともない。ハッキリ「食いしん坊」と名のっているくらいだ。

(「二十七話」より)
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絶版または版元品切れ
フランス装表紙
□publisher:文藝春秋
□date of issue:1967年 3刷(1967年 初版)
□size:19.3×13.3cm
□page:220
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ 背角当たり傷

» 随筆・エッセイ
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