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第2 食いしん坊(小島政二郎 著)

第2 食いしん坊(小島政二郎 著)
戦前・戦中にかけて精力的に作品を発表し、人々の心をつかんだ小説家・小島政二郎。

1951年から68年まで、菓子舗「鶴屋八幡」のPR誌『あまカラ』に長期連載した「食いしん坊」が反響を呼び、食の随筆家としても広く知られるようになった。ベストセラーとなった単行本の第二巻。

「うまい物」への偏愛を自在に綴りながら、永井荷風、佐藤春夫、堀口大学、芥川龍之介、菊池寛、久保田万太郎らとの逸話が随所に織り込まれており、文壇交友録としても出色の随筆集となっている。
装幀、大久保恒次。
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私の「三百六十五夜」が映画になる時、女主人公になる高峰秀子が、娘の美籠のところへ遊びに來たついでに、私の書斎へ顔を出して
「セリフの言い方少し變えてもよござんす?」
「どういうところ?」
「みんなと言ってもいいくらい。私たちにはああいう言い方は出來ないんです」
「へエー、そうかね。そんなに違う?」
「ええ」
「そんなら、全部君の言い方で言っていいよ」
そういう會話を取りかわしたことがあった。それ以来、若い人の會話に氣をつけているが、なるほど随分違う。實例についてここに書けると面白いのだが、それが出來ないくらい違うのだ。

(「二十七話」より)
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絶版または版元品切れ
フランス装表紙
□publisher:文藝春秋
□date of issue:1960年 再版(1960年 初版)
□size:19.3×13.3cm
□page:234
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
小口経年シミ

» 随筆・エッセイ
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