Item

海の極みまで(吉屋信子 著)- 吉屋信子全集 10巻 ★難あり

海の極みまで(吉屋信子 著)- 吉屋信子全集 10巻 ★難あり
昭和10年に刊行された吉屋信子初の全集・全12巻より。
『地の果まで』『空の彼方へ』とともに「陸海空三部作」と称される長編小説『海の極みまで』、シベリア鉄道経由による西欧紀行ほか、随筆12篇を収録。装幀、望月春江。挿画、伊東顯。

『海の極みまで』は大正10年、朝日新聞に連載され、流行作家としての地歩を固めた初期代表作。

自由奔放に熱情的な人生を歩む令嬢・美濃部満智子。敬虔なクリスチャンで満智子の兄の友人・安西環。対照的でありながら、それぞれに思い込みの強い二人のヒロインが繰り広げる、吉屋信子ならではの物語世界を堪能できる。
-------------------------------
環が、しばらくしてこんなことを言つて見た。
「私は —— 不幸には負けない、あらゆる不幸を利用して生きて行くんですの……。」
満智子はかう言ふ。
「ほゝゝゝゝ、要するに二人の人生觀が極端に違つてゐるから合ひませんね……。」
彼女は又かう言つて寂しく笑つた。

(「海の極みまで — 毒の花」より)
-------------------------------
◎Contents
▶︎海の極みまで
  櫻散る日     
  お迎へ      
  泊り客      
  返らぬ夢     
  心の異邦人    
  桐の花咲く頃   
  若人の夏     
  木犀匂ふ頃    
  巣無き鳩
  新しき路
  救へぬ手
  毒の花
  過ぎ行く影
  牧場の女王
  ヱケライケ・クシキナー
  海を行く
▶︎異國点景(随筆)
  旅立つこころ
  滿州を渡りて
  シベリアを行く
  モスコーから伯林へ
  伊太利の印象片々
  巴里
  倫敦遠足記
  ミス・あめりかの横顏
▶︎随筆小片(十二篇)
  點燈夫
  夏
  長崎の灯
  空しき廻轉
  毒婦之賦 ほか

絶版または版元品切れ
ハードカバー クロス装 函
□publisher:新潮社
□date of issue:1935年 初版
□size:20x14.4cm
□page:514
□condition:経年なり・普通 函:ヤケスレ汚れ傷み濡れシミ
★表紙:紙貼りによる傷み補修あり 経年シミ 小口茶シミ
※本文ページは比較的きれいな状態です

» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
¥1,600 SOLD OUT

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※この商品は送料無料です。

通報する

関連商品

  • 新女経(村松梢風 著、棟方志功 装幀) 新女経(村松梢風 著、棟方志功 装幀) ¥2,000
  • 紅しぼり(岡部伊都子 著) 紅しぼり(岡部伊都子 著) ¥2,200
  • 随筆集 常夏(中里恒子 著、仲田菊代 装画) 随筆集 常夏(中里恒子 著、仲田菊代 装画) ¥2,200

ショップの評価