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随筆きぬた(森田たま 著)★函なし裸本

随筆きぬた(森田たま 著)★函なし裸本
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

戦前に刊行された、第4随筆集。
関西の若い女性たちの当世気質に思いを馳せる「いとはん」、銀座を歩いていた時にすれ違った水の江瀧子の印象を語る「深い瞳」、1938年に日本公開されたフランス映画「舞踏會の手帳」の鑑賞記など、日々のできごとから芸術文化まで、確かな観察眼をもって綴る、40余篇がおさめられている。
函なし裸本ですが、着物柄をモチーフとした自装による表紙デザインが魅力的です。
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きりつとひきしまつたお白粉氣のない顔で、ほう、すばらしい眼をしてゐる。どこの令嬢かしらとすれちがひざまに思つた。
理智的な深く澄んだ瞳で、しかも情熱をたたへた美しい眼である。あんないい眼を持つた人はめつたにゐないが、……と私は気に入つた美人に會つた時のくせで、思はずひとり微笑を洩らした時、うしろからバタバタと追ひすがつてきた京都の友だちが、「あれターキーぢやない」と息をはずませて云った。

(「深い瞳」より)
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◎Contents
七草艸紙
いとはん
年賀狀
初春の香
五人女
若い羽ばたき
私の映畫評
保護色夫人
遠い讀書
豊平川
美人學校
青葉の窓
級長の探偵
舞踏會の手帳
深い瞳
贅澤と浪費
子供ごころ
きぬた ほか

絶版または版元品切れ
ハードカバー クロス装
□publisher:中央公論社
□date of issue:1942年 8刷(1938年 初版)
□size:18.6x13.5cm
□page:329
□condition:経年なり・可 表紙ヤケスレ汚れ傷み
背ヤケ退色 三方ヤケ 経年シミ
★函なし裸本

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
¥900 SOLD OUT

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