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交換日記 ー 少女たちの秘密のプレイランド(本田和子 著)

交換日記 ー 少女たちの秘密のプレイランド(本田和子 著)
Y子という少女が、小学校から大学時代まで友人と交わし合った「交換日記」の実物を資料として書かれた、少女文化論。

年代は明確に記されていないが、文体や書き文字、綴られている内容から、70年代〜80年代と思われる。

Y子は中学時代に「池田理代子ファンクラブ」に入会するほどのベルばらファン。マンガまじりのくだけた文面を引用しながら、少女時代のコミュニケーションのあり方が真面目に分析されているのが、妙におかしい。
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国語教師が、少女たちのマンガチックな丸文字に関して、それらは、「フレンドだとか、マーガレットだとか、りぼんとか、あーゆーたぐいによく出てくる」と発言したことに関して、憤慨した彼女たちは、その誤りを指摘する。

 ──バカにするんじゃないヨ でてないわヨ
 だいたい たぐいっていうのは、なんなのよー?
 たぐいっていういい方はないでしょ! シドイー

(「第3部 花開く交換日記」より)
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◎Contents
▶︎第1部 「交換日記」と少女の謎
 1 嘘と真の度合い─「交換日記」の虚構性
 2 メッセージの受け手
 (1)発信相手としての教師
 (2)級友との手記の交換
 (3)親が選ばれるとき
▶︎第2部 「わたし」を共有する者の発見
 1 「せんせいと わたしのノート」
 (1)始まりの日に
 (2)先生、先生の知らないこと教えてあげる
 (3)「先生だって負かされる」
 2 「こーかんにっき」から「おてまみ」へ
 (1)説明付きマンガチック・コミュニケーション
 (2)男友達の発見
 (3)好きと嫌いの分節化
 (4)中学生になる!
▶︎第3部 花開く交換日記
 1 緊急不可欠のメッセンジャー
 (1)義務教育じゃなかったら止めてしまいたい
 (2)男友達の分類
 (3)好意の表現としての罵声
 2 「わたし」の主張
 (1)「趣味」の乱入
 (2)「ロマンチック」と「ヒワイ」
 (3)「わたしって何者?」「どこに行けば捕まえられる?」
▶︎結びにかえて

ソフトカバー ダストカバー
□publisher:岩波書店
□date of issue:1996年 初版
□size:18.2x13cm
□page:182
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ

» 評伝・ノンフィクション
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