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翻訳語を讀む ー 異文化コミュニケーションの明暗(柳父章 著)

翻訳語を讀む ー 異文化コミュニケーションの明暗(柳父章 著)
「言葉は通じるものだと、人々は深く思い込んでいる」
西洋文化を受容する過程で生み出された「翻訳語」の研究で知られる比較文化論学者による異文化コミュニケーション論。

明治の文豪たちが構築した文体から、橋本治の「桃尻語」までを見通し、日本語の現在と未来を語るスリリングな論考。
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言葉は通じないものである。と言うと人々はびっくりするかも知れない。しかし事実、言葉とは本来通じないものであり、このことを十分わきまえて言葉を扱っていくことが重要であろうと思う。(略)
異言語間の翻訳でも、別の言語の意味は伝達できなくて当然だということは、なかなか分かりにくい。それはやはり同じ原則によるもので、いったん翻訳された言葉は自国の言葉の中に入り込み、一定の座を占めてしまうからである。

(「言葉は通じないものである」より)
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◎Contents
▶︎1 あやうい文体 ─ 翻訳とは
 翻訳の文体
 言葉は通じないものである
 言葉が伝達する文化のズレ
 悪訳史における戦前と戦後
 翻訳を考え直す機運の到来
 『暗夜行路』における「彼」
 翻訳論からみた日本語論
 憲法の翻訳調について
 国語嫌いの日本人のための日本語教室
▶︎2 言葉の輸入
 言葉に見る凹型文化
 新概念の命名
 『言海』の位置づけと翻訳語
 理解が先か、調和が先か
 英文「訓読」
 漢字的異文化受容法
 賭という言葉をめぐって
 国際化のなかの漢字文化
▶︎3 文化について
 コトアゲ、異文化交渉の原理
 「甘え」の限度について
 「文化の眼鏡」という障害
 「教祖の文学」における甘えの構造
▶︎4 日本語の現在と未来
 「ですが…」の世界
 活字文化は危機なのか
 日本語は乱れているか
 アルファベットの流行
 少女たちの反逆
 「少女小説」の衝撃
 橋本治 ─ 大変革前の名文候補

絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:丸山学芸図書
□date of issue:1998年 初版
□size:19.5x13.5cm
□page:261
□condition:経年なり・普通 カバースレ
少歪み 綴じゆるみ

» 評伝・ノンフィクション
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