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三島由紀夫伝説(奥野健男 著)

三島由紀夫伝説(奥野健男 著)
文芸評論家・奥野健男が、「文学の兄」と敬愛した三島由紀夫の衝撃的な自決から二十余年を経て書き上げた、昭和の精神史に新たな地平を拓く作家論。

文庫化にあたり、著者の遺志を受け継いだ編集者によって稿が改められ、単行本の内容が約3分の2に圧縮されている。
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三島由紀夫の文学はぼくたち同じ昭和の時代を生きて来た者にとって、日本の現代を世界に向かって代表する華やかな存在であった。また、その綿密に計画された壮絶な最期は戦後の日本を完全否定した衝撃的な事件であった。
ぼくたち同世代人は、三島由紀夫という類い稀な個性と才能に、鼻づらを掴まれ、引きまわされたあげく、放り出され、取り残されたという感が強い。

(「不思議な共感 ─ 昭和の昭和への復讐」より)
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◎Contents
不思議な共感 ─ 昭和の昭和への復讐
三島由紀夫の生まれ育った時代 ─ 近代から現代へ
異常な幼少年期
祖母奈津
学習院時代
再び祖母奈津及び母倭文重
処女創作集『花ざかりの森』の頃
敗戦まで
敗戦と新現実
高文・大蔵官僚・太宰治
『仮面の告白』─ 三島文学の核
  *
『禁色』─ 反世界の構築と破局
『潮騒』と『鍵のかかる部屋』の矛盾
『金閣寺』の狂気と成功
『鏡子の家』の不思議
『風流夢譚』事件
『美しい星』─ 人類滅亡を議論する思想小説
『英霊の声』の呪詛と『荒野より』の冷静
大団円『豊饒の海』
肉体的完成と死
『三島由紀夫伝説』を書き終えて
文庫版の編集について

解説:渡辺一民
カバー装画:藤浪理恵子

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:2000年 2刷(2000年 初版)
□size:15x10.5cm
□page:492
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方薄ヤケ

» 評伝・ノンフィクション
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