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深夜の自画像(五木寛之 著、粟津潔 カバー画)

深夜の自画像(五木寛之 著、粟津潔 カバー画)
旅、時代、人間、書物、自己……。1965年から74年までの十年間にわたって書き綴った文章を収録したエッセイ集。巻末に短編小説「大学血笑記」を収録。

作家の内的世界を象徴的に描き出す、粟津潔によるデザインが鮮烈。
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緑魔子は、その晩おそく、横浜のテントからやってきた。山下公園に張られたその黒いテントは、次は三鷹に不吉なキノコのように現れるはずだった。
あちこちで黒や赤や青や白や、さまざまなキノコが増殖し続けている。

(「魔女伝説=緑魔子」より)
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◎Contents
▶︎旅
 根の国紀行=太宰の津軽と私の津軽
 長い旅への始まり=外地引揚者の発想
 陰のなかの陽・敦賀
 バルカンの星の下に
▶︎時代
 1
 わがカタロニア
 滑稽なる党派
 再び〈滑稽なる党派〉の立場より
 喋ることと書くことと
 二十年目の冬に
 雪の書庫
 2
 現代青春のなかの頽廃
 われらの歴史
 ヒットラーの怖れたもの
 イッツ・ア・ロングウェイ
 ツウ・インテリ
 現代に冒険は可能か
 辞典と私
▶︎人間
 オカンポの樫の木
 同時代の出会い=唐十郎
 魔女伝説=緑魔子
 魔女伝説=太地喜和子
 編集者の青春
▶︎書物
 1
 『死せる魂』からの出発=ゴーゴリ
 チエホフと私
 オーウェルと私
 粛清作家たちの復権
 朝鮮文化、運命=安宇植著
 『金史良』
 2
 現代の「反語的精神」=林達夫
 啄木と私
 名著発掘=平岡正明著
 『ジャズ宣言』
 川崎彰彦の〈罪〉と〈跋〉
 《風景の死滅》のために=松田政男
 深淵にひそむものへの予感=片岡啓治の世界
▶︎自己
 わが読書遍歴
 読みものの思想
 わが日録
 私の愛するレコード〈ユバンキは歌う〉
 演劇的近代をどう超えるか
▶︎小説
 大学血笑記

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春文庫
□date of issue:1975年 初版
□size:15x10.5cm
□page:269
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ
ヤケ 経年シミ強(写真2枚目)小口茶シミ強

» 随筆・エッセイ
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