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遠の眠りの(谷崎由依 著、蕗谷虹児 装画)
昭和初期、福井県に実在した百貨店だるま屋が運営していた「少女歌劇団」に着想を得て、一途に生きる少女の成長と、戦争に傾く時代を描く長編小説。
貧しい農村に生まれた少女・絵子は、紆余曲折を経て、開業したばかりの百貨店付属の「少女歌劇団」で脚本係を務めることに。歌劇団でひときわ輝くキヨという娘役と仲良くなるが、〈彼女〉にはある秘密があった……。
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「だけど時局が許さないわね、いまは」
朝子は体ごと絵子へ向き直り、「生き延びましょう」と行った。瞳の奥に、かつて絵子を捉えたあの強さがよみがえっていた。「この戦争が終わるまで、生き延びて、逃げ切りましょう」
ー わたしたちが、わたしたちのようでいられる世のなかが訪れるまで。
(「本文」より)
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装画:蕗谷虹児「帰途を降る雪」(少女画報 口絵)
装幀:名久井直子
ハードカバー ダストカバー
□publisher: 集英社
□date of issue:2019年 初版
□size:13.4x19.4cm
□page:280
□condition:経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
貧しい農村に生まれた少女・絵子は、紆余曲折を経て、開業したばかりの百貨店付属の「少女歌劇団」で脚本係を務めることに。歌劇団でひときわ輝くキヨという娘役と仲良くなるが、〈彼女〉にはある秘密があった……。
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「だけど時局が許さないわね、いまは」
朝子は体ごと絵子へ向き直り、「生き延びましょう」と行った。瞳の奥に、かつて絵子を捉えたあの強さがよみがえっていた。「この戦争が終わるまで、生き延びて、逃げ切りましょう」
ー わたしたちが、わたしたちのようでいられる世のなかが訪れるまで。
(「本文」より)
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装画:蕗谷虹児「帰途を降る雪」(少女画報 口絵)
装幀:名久井直子
ハードカバー ダストカバー
□publisher: 集英社
□date of issue:2019年 初版
□size:13.4x19.4cm
□page:280
□condition:経年なり・良好
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