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狂うひと ー「死の棘」の妻・島尾ミホ(梯久美子 著)
島尾敏雄の『死の棘』に登場する愛人「あいつ」の正体とは。ミホの「『死の棘』の妻の場合」が未完成の理由は。そして本当に狂っていたのは妻か夫か──。
島尾夫妻それぞれの日記や手紙、草稿、ノート、メモなど、膨大な未公開資料によって、妻・ミホの生涯をたどる、渾身の決定版評伝。(「帯文」より)
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その晩私は野獣に戻った。夫の日記に書かれたたった1行の17文字を目にした時、突然ウォーウォーとライオンのほう哮が喉の奥からほとばしり、体じゅうに炎に焼かれるような熱気が走り、毛髪は逆立ち、四つ這いになって、私は部屋の中を駆け巡った。
(「序章:『死の棘』の妻の場合」より)
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◎Contents
序章 『死の棘』の妻の場合
第1章 戦時下の恋
第2章 二人の父
第3章 終戦まで
第4章 結婚
第5章 夫の愛人
第6章 審判の日
第7章 対決
第8章 精神病棟にて
第9章 奄美へ
第10章 書く女
第11章 死別
第12章 最後
「死の棘」あらすじ
島尾ミホ・敏雄 年譜
謝辞
主要参考文献
装幀:司修
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:新潮社
□date of issue:2016年 4刷(2016年 初版)
□size:19.8x13.8cm
□page: 666
□condition:経年なり・良好
» 評伝・ノンフィクション
https://narda.thebase.in/categories/1326666
島尾夫妻それぞれの日記や手紙、草稿、ノート、メモなど、膨大な未公開資料によって、妻・ミホの生涯をたどる、渾身の決定版評伝。(「帯文」より)
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その晩私は野獣に戻った。夫の日記に書かれたたった1行の17文字を目にした時、突然ウォーウォーとライオンのほう哮が喉の奥からほとばしり、体じゅうに炎に焼かれるような熱気が走り、毛髪は逆立ち、四つ這いになって、私は部屋の中を駆け巡った。
(「序章:『死の棘』の妻の場合」より)
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◎Contents
序章 『死の棘』の妻の場合
第1章 戦時下の恋
第2章 二人の父
第3章 終戦まで
第4章 結婚
第5章 夫の愛人
第6章 審判の日
第7章 対決
第8章 精神病棟にて
第9章 奄美へ
第10章 書く女
第11章 死別
第12章 最後
「死の棘」あらすじ
島尾ミホ・敏雄 年譜
謝辞
主要参考文献
装幀:司修
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:新潮社
□date of issue:2016年 4刷(2016年 初版)
□size:19.8x13.8cm
□page: 666
□condition:経年なり・良好
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