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てんてんのらくがき(宮城まり子 著)

てんてんのらくがき(宮城まり子 著)
少女時代から歌手・女優として舞台に立った宮城まり子が、20代後半に刊行した初のエッセイ集。

ステージ上や舞台裏で出会う人々、日常のちょっとしたひとこまを、てらいを感じさせない伸びやかな文章で綴っている。著者自身の手による挿絵も、味わい深い。

タイトルは、昭和31年に放映され人気のあったテレビドラマ「てんてん娘」の役名にちなんでいる。
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東宝ミュージカルスが開いて五日目、フィナーレのとき、客席の中程から私をめがけて突進して来る女の子がいます。目を輝かせ、頬を真紅にして何かさし出しました。小さな手の上に、チューインガムが一つ、そして一生懸命に
「てんてんちゃん、ハイ」
私はあんまり可愛くって立ち止まりました。(略)
美しいことばかりでないこの世の中に、まごころほど美しいものはないと信じます。しかも、純真な子供さんのまごころを、私はいつもいつもたくさん、身にあまるほどいただきます。

(「チューインガム」より)
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◎Contents
序(近藤日出造)
序に寄せて(今東光)
二十の瞳
「お母さまァ」の祈り
顔の自叙伝
いい泥棒さんの話
夾竹桃
私の男性観
夢に見た東京
アクセサリー
欲望
螢草
バウ少年
故宮城まり子を偲ぶ座談会
タンポポのハネ毛
男の人
くず屋の娘
眠れない特技
ミュージカルと犬
エーンヤコラの歌
セーラーとねんねこ
本と私
案山子の唄
チューインガム
葉鶏頭
いつでもよろしいんですのよ
おかしかったこと
あるクリスマス
雪国の子供
フライパン
遺言
文楽の人形浄瑠璃
病気と花
舞台裏の人々
三月
わたしのおしゃれ
だだっこ
おこのみ焼
てんてんのねがい
守衛のおじちゃん
好きなカンカンペチコート
私は慾張り
信州の旅
「いつも」と「つけておいてね」
テレビに出演して
お能と石庭
私のヒットバン
六頭身がはやらなかな
持ってみたい金貨
高峰秀子さん
コーちゃん
私と浅草
さよならてんてん娘


絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー
□publisher:明玄書房
□date of issue:1957年 初版
□size:18.6x13.5cm
□page: 176
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み少破れ
背ヤケ 本文ページ角折れ・シワ(写真4枚目) 経年シミ

» 随筆・エッセイ
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