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処女連禱(有吉佐和子 著)

処女連禱(有吉佐和子 著)
☆2025.1.29 再掲
1956年に『地唄』で芥川賞候補となり、華々しい文壇デビューを飾った有吉佐和子が、翌1957年に上梓した初の長編小説。

R女子大英文科に学ぶ、7人の才媛たち──倉賀野祐子、正田トモ子、田中文代、平林珠美、玉置朋枝、瀬見薫、武井麗子。なかでも飛び抜けたお嬢様だった「倉賀野祐子」には、醍醐公彦というフィアンセがいて、仲間たちの羨望の的だった。

卒業後、トモ子は出版社へ、文代は女学校の教師へ、珠美は外国商社へと、7人はそれぞれの道へと羽ばたく。その新たな日々のなかで、「倉賀野祐子」の存在に、他の6人は次第に翻弄されていく……。

若い女性として、そしてキリスト教徒として、戦後という新しい時代を生きる著者自身が抱いていた思いを7人の女性たちに分け持たせ、祈りをこめて描いた青春の記念碑ともいうべき初期作品。
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正田トモ子を救わなければならない。つまり倉賀野祐子の言葉によればトモ子は彼女の世話で見合をした模様であり、瀬見薫の報告から推察すれば祐子の縁談とは危険千万な悪魔の誘いに違いないのだ。とすればトモ子は早くも餌食になったか、なりつつあるかのどちらかである。これは救わなければならない。

(「第七章 影過ぎき」より)
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◎Contents
第一章 白い顔
第二章 卯の花くたし
第三章 華燭
第四章 虹色真珠
第五章 鶏眼
第六章 マリアの連禱
第七章 影過ぎき
カバー画:落田洋子

絶版または版元品切れ(2014年 新装復刊)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:集英社文庫
□date of issue:1989年 2刷(1986年 初版)
□size:15x10.5cm
□page:262
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ上端ヨレ
ページ端折れ(写真4枚目)汚れ(写真5枚目)解説・奥付ページ シミ・折れ目

» 小説
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