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みそつかす(幸田文 著)

みそつかす(幸田文 著)
☆2025.1.24 再掲
『父 ─ その死』『こんなこと』に続いて、1951年に刊行された幸田文の第三随筆集。

聡明な姉と、跡取りである弟の間に生まれた著者は、露伴に「いらないやつが生まれて来た」と言われ、幼時から「みそっかす」としての悲哀を感じ、反発の心を持ち続けた。しかし、8歳で姉を、22歳で弟を亡くし、著者は露伴に残されたただ一人の子となる。

自身の少女時代からの回想をきびきびとした筆致で綴る本書は、父のもとから巣立ち、一人の文筆家として歩みはじめる原点となった。
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明治三十七年九月一日。暴風雨のさなかに私が生まれたといふ。命名の書にはたゞ文とだけ。第一子は母体を離れぬうちに空しくなつたが、これは男子であつたさうな。位牌には夢幻童子とあつた。第二子は女、歌といふ。父は三子に男を欲してゐたといふ。そこへ私が出て来たのである。

(「はじまり」より)
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◎Contents
はじまり
はゝ
でみづ
おばあさん
最初の教育
あね
父の再婚
おくさま
お客
おねしよ
なのはな
たてまし
柳川さん
酒客
湯の洗禮
かたな
お産

リボン
ヂフテリヤ
花見さん

ぬすみぎゝ
口上
きず
ゆかた
二人の先生
卒業
みそつかすのことば

絶版または版元品切れ
ソフトカバー 折表紙 帯あり
□publisher: 岩波書店
□date of issue:1954年 5刷(1951年 初版)
□size:18.7x13cm
□page:211
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
元パラフィンなし

» 随筆・エッセイ
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¥1,200

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