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幸田文の箪笥の引き出し(青木玉 著)
☆2025.1.18 再掲
1990年に亡くなった母・幸田文が残した着物と、それにまつわる思い出を「箪笥の引き出し」から取り出して、その感触をひとつひとつ再確認するように丁寧に綴っていく。カラー写真、多数掲載。
四季の移り変わりを織り込みながら、祝い事などの場の雰囲気に合わせて、みごとに「装い」を調えた幸田文の、独自の美意識、そして当時の日本人が共有していた生活感を、愛用の着物の写真とともに伝える。(カバー裏紹介文より)
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三回忌が過ぎ、母の書いたものをぽつぽつ本にすることが始められていた。その一冊が『きもの』、この主人公の名はるつ子、小さい時から結婚初夜までの話である。(略)
本を作る作業が進んで装幀のヒントになるものは無いか、母の着物が見たいという申し出があり、着手のいない箪笥の引き出しを開けた。どれもこれも母の姿を語るものばかり。決めあぐねた時、るつ子は若い、もう少し華やかさがあったらという言葉が持ち上がった。
反射的に私は自分の羽織を思った。これだ、「るつちゃん、このデザインあなたに譲るわね」。
(「誰が袖」より)
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◎Contents
▶︎1
赤姫
石摺りの着物
誰が袖
花の頃
すがれの菜の花
あじさいの庭
裁ちかけの浴衣
取りかえっこ
虎の着物
色ちがい
鈍の色あい
ネコ染衛門
花模様
▶︎2
襁褓
小鳥の水浴び
汚れ色
うす綿
着なかった振袖
白い着物
きものの栞1
きものの栞2
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:2005年7刷(2000年初版)
□size:15x10.5cm
□page:237
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
1990年に亡くなった母・幸田文が残した着物と、それにまつわる思い出を「箪笥の引き出し」から取り出して、その感触をひとつひとつ再確認するように丁寧に綴っていく。カラー写真、多数掲載。
四季の移り変わりを織り込みながら、祝い事などの場の雰囲気に合わせて、みごとに「装い」を調えた幸田文の、独自の美意識、そして当時の日本人が共有していた生活感を、愛用の着物の写真とともに伝える。(カバー裏紹介文より)
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三回忌が過ぎ、母の書いたものをぽつぽつ本にすることが始められていた。その一冊が『きもの』、この主人公の名はるつ子、小さい時から結婚初夜までの話である。(略)
本を作る作業が進んで装幀のヒントになるものは無いか、母の着物が見たいという申し出があり、着手のいない箪笥の引き出しを開けた。どれもこれも母の姿を語るものばかり。決めあぐねた時、るつ子は若い、もう少し華やかさがあったらという言葉が持ち上がった。
反射的に私は自分の羽織を思った。これだ、「るつちゃん、このデザインあなたに譲るわね」。
(「誰が袖」より)
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◎Contents
▶︎1
赤姫
石摺りの着物
誰が袖
花の頃
すがれの菜の花
あじさいの庭
裁ちかけの浴衣
取りかえっこ
虎の着物
色ちがい
鈍の色あい
ネコ染衛門
花模様
▶︎2
襁褓
小鳥の水浴び
汚れ色
うす綿
着なかった振袖
白い着物
きものの栞1
きものの栞2
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:2005年7刷(2000年初版)
□size:15x10.5cm
□page:237
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663