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お話を運んだ馬(アイザック・バシェヴィス・シンガー著、工藤幸雄訳)- 岩波少年文庫
ポーランドに生まれ、1930年代にアメリカに移住し、1978年にノーベル賞を受賞したユダヤ人作家アイザック・バシェヴィス・シンガーによる短篇集。
主人公が愛馬とともに町や村をまわり、子どもたちに物語の楽しさを伝える「お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語」ほか、ユダヤに伝わる妖精物語、こっけい話など、全八話を収録。
シンガーは、ナチスのホロコーストによって多くの話し手が失われ、「死んだ言語」とみなされていたイディッシュ語で作品を書き、生涯を通じてその命脈を保つことにこだわり続けた。
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ナフタリは町から町へと馬車でめぐった。ほうぼうの村にも立ちよって、お話の本を売ることも、よくあった。
どこへ行っても、ナフタリと愛馬のスウスとは、子どもたちの人気者だった。
子どもたちは、スウスのために、うちからさまざまなおいしいものを持ってきてくれた──じゃがいもの皮、かぶ、砂糖のかたまり──そんな食べものをもらうたびに、スウスは、しっぽを振り、首をたてに動かした──それは「ごちそうさま」の意味だった。
(「お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語」より)
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◎Contents
お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語
ダルフンカ─金持ちが永遠に生きる町─
ランツフ
ワルシャワのハヌカ前夜
ヘルムのとんちきとまぬけな鯉
レメルとツィバ
自分はネコだと思っていた犬と 自分は犬だと思っていたネコのお話
おとなになっていくこと
挿絵:マーゴット・ツェマック
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:岩波少年文庫
□date of issue:1990年 8刷(1981年 初版)
□size:17.2x11.5cm
□page:220
□condition:経年なり・普通 カバースレ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
主人公が愛馬とともに町や村をまわり、子どもたちに物語の楽しさを伝える「お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語」ほか、ユダヤに伝わる妖精物語、こっけい話など、全八話を収録。
シンガーは、ナチスのホロコーストによって多くの話し手が失われ、「死んだ言語」とみなされていたイディッシュ語で作品を書き、生涯を通じてその命脈を保つことにこだわり続けた。
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ナフタリは町から町へと馬車でめぐった。ほうぼうの村にも立ちよって、お話の本を売ることも、よくあった。
どこへ行っても、ナフタリと愛馬のスウスとは、子どもたちの人気者だった。
子どもたちは、スウスのために、うちからさまざまなおいしいものを持ってきてくれた──じゃがいもの皮、かぶ、砂糖のかたまり──そんな食べものをもらうたびに、スウスは、しっぽを振り、首をたてに動かした──それは「ごちそうさま」の意味だった。
(「お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語」より)
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◎Contents
お話の名手ナフタリと愛馬スウスの物語
ダルフンカ─金持ちが永遠に生きる町─
ランツフ
ワルシャワのハヌカ前夜
ヘルムのとんちきとまぬけな鯉
レメルとツィバ
自分はネコだと思っていた犬と 自分は犬だと思っていたネコのお話
おとなになっていくこと
挿絵:マーゴット・ツェマック
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:岩波少年文庫
□date of issue:1990年 8刷(1981年 初版)
□size:17.2x11.5cm
□page:220
□condition:経年なり・普通 カバースレ
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