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丘の橋(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集

丘の橋(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。

東京駅の鉄道ホテルの一室に半月あまり泊まり込んで書き上げた、『冥途』に通じる怪異と夢幻の世界を綴る23篇の怪異譚「東京日記」ほか。

小説・随筆とりまぜて28篇を収録した、15番目の百鬼園文集。昭和13年刊行。
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不意にひどい稻光りがして、家の中まで青い光が射し込み、店の土間にゐる人人を照らした。
その途端に屋根の裂ける様な雷が鳴つたので、驚いて起ち上がつたら、土間一ぱい詰まつてゐるお客の顔が、一どきにこちらを向いた様であつたが、その顔は犬だか狐だか解らないけれど、みんな獣が洋服を著て、中には長い舌で口のまはりを舐め廻してゐるのもあつた。

(「東京日記 ─ その六」より)
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◎Contents
朝の雨
蒙禿少尉の出征
軍歌の悲哀
吉野艦
支那瓦
留学生
石人
鬼苑道話
養生訓
浮世風呂
鐵道館漫記
飛行機と箏
弾琴録
蕗味噌
炉辺の浪音
合羽坂
丘の橋
秋を待つ
長い塀
提燈行列
虎の毛
練金術
三猿
白魚漫記
百鬼園箏談義
「垣隣り」に就いて
漱石先生の書き潰し原稿
東京日記

「丘の橋」雑記:平山三郎

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1982年 初版
□size:15x11cm
□page:211
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口シミ 

» 随筆・エッセイ
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