Item
句集 道芝(久保田万太郎 著、芥川龍之介 序)
劇作家にして俳人の久保田万太郎が、昭和2年に刊行した第一句集。
世評に名高い「神田川祭の中をながれけり」「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」など、中学三年生から俳句に親しみ、三十代半ばで既に二十余年に及んでいた句暦の精華を示す、149句を収載。
巻頭に、東京府立第三中学校の後輩にあたる芥川龍之介が序文を寄せており、「久保田氏の發句は東京の生んだ『歎かひ』の發句である」という、万太郎俳句の本質をついた洞察を記している。
裏見返しに、前所有者による献呈書き込みがありますが、通読には支障ありません。
----------------------------
双六をひろげて淋し賽一つ
しばらくは桃のさかりを春の暮
新参の身にあかあかと灯りけり
もち古りし夫婦の箸や冷奴
ふところの薬わするゝ浴衣かな
神田川祭の中をながれけり
秋風や水に落ちたる空のいろ
淋しさはつみ木あそびにつもる雪
桑畑へ不二の尾きゆる寒さかな
竹馬やいろはにほへとちりぢりに
(「新年 春 夏 秋 冬」より)
----------------------------
◎Contents
▶︎序(芥川龍之介)
▶︎俳句
新年 6句
春 28句
夏 36句
秋 47句
冬 32句
▶︎跋(久保田万太郎)
絶版または版元品切れ
ハードカバー クロス装 函あり
□publisher:友善堂
□date of issue:1927年 初版
□size:20x13.8cm
□page:88
□condition:経年なり・可 函ヤケスレシミ汚れ傷み
経年シミ 小口点茶シミ
★裏見返し ペンによる前所有者の献呈書き込みあり
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
世評に名高い「神田川祭の中をながれけり」「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」など、中学三年生から俳句に親しみ、三十代半ばで既に二十余年に及んでいた句暦の精華を示す、149句を収載。
巻頭に、東京府立第三中学校の後輩にあたる芥川龍之介が序文を寄せており、「久保田氏の發句は東京の生んだ『歎かひ』の發句である」という、万太郎俳句の本質をついた洞察を記している。
裏見返しに、前所有者による献呈書き込みがありますが、通読には支障ありません。
----------------------------
双六をひろげて淋し賽一つ
しばらくは桃のさかりを春の暮
新参の身にあかあかと灯りけり
もち古りし夫婦の箸や冷奴
ふところの薬わするゝ浴衣かな
神田川祭の中をながれけり
秋風や水に落ちたる空のいろ
淋しさはつみ木あそびにつもる雪
桑畑へ不二の尾きゆる寒さかな
竹馬やいろはにほへとちりぢりに
(「新年 春 夏 秋 冬」より)
----------------------------
◎Contents
▶︎序(芥川龍之介)
▶︎俳句
新年 6句
春 28句
夏 36句
秋 47句
冬 32句
▶︎跋(久保田万太郎)
絶版または版元品切れ
ハードカバー クロス装 函あり
□publisher:友善堂
□date of issue:1927年 初版
□size:20x13.8cm
□page:88
□condition:経年なり・可 函ヤケスレシミ汚れ傷み
経年シミ 小口点茶シミ
★裏見返し ペンによる前所有者の献呈書き込みあり
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667