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野蛮な読書(平松洋子 著)

野蛮な読書(平松洋子 著)
宇能鴻一郎、澁澤龍彦、池部良、獅子文六、小島政二郎、沢村貞子、田辺聖子、室生犀星、虫明亜呂無、川端康成、泉鏡花……。

読んだ本が、次に読むべき本を呼び、読書の真髄と快楽をひたすらむさぼりつくした、全103冊の「野蛮な読書」エッセイ。2012年に第28回講談社エッセイ賞を受賞した単行本の文庫化。
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わたしも喫茶店のかたすみで渇いた喉にごくり。すっかり水滴に濡れたグラスの水を流しこむ。宇能鴻一郎「刺青綺譚」(昭和四十六年)。この一編を取りあげた荒川洋治さんが「宇野氏」と書き分けるところに敬意を汲みとる。
なまなましい感情が湧いてきた。
宇能鴻一郎。
なんという強烈なインパクト。自分の内なる場所でこの五文字がいぜん効力を持ちつづけていることにもおどろく。宇能鴻一郎、やっぱりただものではない。

(「わたし、おののいたんです─宇能鴻一郎私論」)
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◎Contents
▶︎第一章 贅沢してもいいですか
 能登とハンバーガーと風呂上がり
 贅沢してもいいですか
 わたしの断食一週間
 まずいスープはうまい
▶︎第二章 わたし、おののいたんです
 わたし、おののいたんです─宇能鴻一郎私論
 最後の銀幕スタア─池部良賛江
 獅子のまるかじり─獅子文六、ほんとうの味
 四日間の空白─沢村貞子の日記文学
▶︎第三章 すがれる
 春昼
 夏のしっぽ
 クリスティーネの眼差し
 雪国ではね。
 すがれる

カバーデザイン:間村俊一
イラストレーション:ヴァレリオ・ベッルーティ

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:集英社文庫
□date of issue:2014年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:301
□condition:経年なり・良好

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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