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私の昆蟲記(林芙美子 著)★難あり

私の昆蟲記(林芙美子 著)★難あり
内閣情報部の「ペン部隊」の一員として中国大陸へ渡った際の従軍記「私の從軍日記」、栃木の女囚刑務所訪問記「新生の門」、映画鑑賞や造本の愉しみなどの幅広い話題を取り上げ、類まれなる行動力と筆力を駆使して書き綴った随筆集。昭和13年刊行。

表題「私の昆蟲記」には、日々の出会いや想いを日記のように書きとめた「まるで昆蟲のやうに小さい随筆ばかり」(あとがきより)という意味が込められている。

表紙の装画は、著者のコレクション「ドイツのクリスマス絵葉書」より。
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わたしがこゝで一番胸をうたれたのは、獨房のなかで赤ん坊を背負つてのしをつくつてゐる若い女のひとの姿でした。太い格子のなかは、頭と膝だけがみえる造りになつてゐて、眞中の板戸には、ほんの眼だけが見える小窓がついてゐましたけれど、こゝからちらと覗いた女のひとの眼の美しさに、わたしは暫くは誘はれるやうに、その獨房の前に立ちつくてゐました。

「新生の門 - 栃木の女囚刑務所を訪ねて」より
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◎Contents
南京行
靜安寺路追憶
私の從軍日記
露營の夜
應召前後
夫婦
曾遊の南京
讀書
上越の山々
北支那の憶ひ出
霞ケ浦海軍航空隊見學記
宣傳省
天草まで
吉田氏に就いての斷片
わが裝幀の記
日本の作家
支那南北
恩を感じた話
新生の門
十二年の文展
市會に就いて
好きな女優さん
秋に思ひ出す男優達
北京
春怨記
日本の宿屋
映畫の靑春
こころよきもの
五月の手紙
素人フアン
北平の女のきもの
私の旅行・私の學校
故鄕の琴
私の覺え書
從軍の思ひ出
私の昆蟲記
テーブル・スピーチ
あとがき

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:改造社
□date of issue:1938年 初版
□size:17.8x12.8cm
□page:224
□condition:経年なり・可 表紙ヤケ強スレ汚れ傷みキレ
経年シミ 三方ヤケ
★裏表紙が外れています(写真7枚目)

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/132666
¥3,200

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