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田舎がへり(林芙美子 著)
昭和5年に刊行した『放浪記』によって一躍流行作家となり、昭和6年には念願の欧州旅行をかなえた林芙美子が、日本へ戻り、油の乗った作家活動を展開していた頃の随筆集。昭和12年刊行。
講演旅行の際に故郷尾道に立ち寄った際の懐旧の想いを書きとめた表題作「田舎がへり」、昭和11年に世界一周旅行の途上で日本に立ち寄ったジャン・コクトーとの邂逅を綴る「コクトオに會ふ」、筆の冴えを感じさせる身辺雑記「美しきもの」「少女」など、38編を収録。
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歌舞伎座で逢つたコクトオは桃色のカアネイションを胸にして、薄茶のレースのやうな手袋をしてゐました。随分皺の深い顔をしてゐました。人間離れのした痩軀で、鶴のやうでした。
百姓家の納屋のあたりを飛ぶ雀のやうな不細工な私が、菊池先生のメツセエジと花束を持つてゆくのだから、動悸がするし、病氣になりさうでした。
(「コクトオ」より)
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◎Contents
思ひ出の記
野花
田舍がへり
二月廿六日のこと
愛情
京都
戀愛の微醺
旅日記
少女
書簡
俳句
故鄕への愛歌
渡歐前の橫光氏へ
十八日の晚
美しきもの
近衞直麿さん
こんな思ひ出
魚
可愛い女優さん
男のひと
コクトオ
コクトオに會ふ
コクトオの映畫
映畫徒然雜記
北平の女
上海の女
商人と百姓
私の趣味感
北平通信
不斷の日記
ジヤツク・フヱヱデの仕事
映畫について
小さいひとへ
北京紀行
議會傍聽記
旅行手帳
バルザツクの身邊
日記
絶版または版元品切れ
ソフトカバー 元グラシン
□publisher:改造社
□date of issue:1937年 初版
□size:17.8x12.8cm
□page:250
□condition:経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷みキレ
見返し経年シミ 三方薄ヤケ
元グラシン破れヤケシミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/132666
講演旅行の際に故郷尾道に立ち寄った際の懐旧の想いを書きとめた表題作「田舎がへり」、昭和11年に世界一周旅行の途上で日本に立ち寄ったジャン・コクトーとの邂逅を綴る「コクトオに會ふ」、筆の冴えを感じさせる身辺雑記「美しきもの」「少女」など、38編を収録。
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歌舞伎座で逢つたコクトオは桃色のカアネイションを胸にして、薄茶のレースのやうな手袋をしてゐました。随分皺の深い顔をしてゐました。人間離れのした痩軀で、鶴のやうでした。
百姓家の納屋のあたりを飛ぶ雀のやうな不細工な私が、菊池先生のメツセエジと花束を持つてゆくのだから、動悸がするし、病氣になりさうでした。
(「コクトオ」より)
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◎Contents
思ひ出の記
野花
田舍がへり
二月廿六日のこと
愛情
京都
戀愛の微醺
旅日記
少女
書簡
俳句
故鄕への愛歌
渡歐前の橫光氏へ
十八日の晚
美しきもの
近衞直麿さん
こんな思ひ出
魚
可愛い女優さん
男のひと
コクトオ
コクトオに會ふ
コクトオの映畫
映畫徒然雜記
北平の女
上海の女
商人と百姓
私の趣味感
北平通信
不斷の日記
ジヤツク・フヱヱデの仕事
映畫について
小さいひとへ
北京紀行
議會傍聽記
旅行手帳
バルザツクの身邊
日記
絶版または版元品切れ
ソフトカバー 元グラシン
□publisher:改造社
□date of issue:1937年 初版
□size:17.8x12.8cm
□page:250
□condition:経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷みキレ
見返し経年シミ 三方薄ヤケ
元グラシン破れヤケシミ
» 随筆・エッセイ
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