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群像 2020年10月号(今村夏子『嘘の道』ほか)

群像 2020年10月号(今村夏子『嘘の道』ほか)
今村夏子『嘘の道』初出誌。

そのほか、笙野頼子『引きこもりてコロナ書く』、日和聡子×ヒグチユウコ『硝子美術館』、松浦寿輝×沼野充義×田中純『鼎談:二〇世紀の思想・文学・芸術』、皆川博子『辺境図書館─マルグリット・デュラス「工事現場」』など。
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与田正は、影絵クイズでみんなが声を揃えてライオンと答える中、一人だけ「キリン!」と叫ぶような子供だった。握った両手を差しだし、どーっちだ?と訊ねたら「あっち!」と天井を指すような、カレーライスを三杯もおかわりしながら、美味しかった?と訊かれて「まずかった!」と答えるような子だ。
幼稚園のせいこ先生などは、そんな彼のことを「あまのじゃく」と呼んでいたのだが、小学校へ上がると彼の言動は途端に「嘘つき」と見なされるようになった。

(『嘘の道』今村夏子 より)
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◎Contents
嘘の道(今村夏子)
引きこもりてコロナ書く(笙野頼子)
硝子美術館(日和聡子×ヒグチユウコ)
ヒカリ文集(松浦理英子)
ほんのほんのこども(町屋良平)
(引用)の狩人(ミカエル・ゴメズ・グタールト、田中未来訳)
鼎談:二〇世紀の思想・文学・芸術
 松浦寿輝×沼野充義×田中純
その日まで(瀬戸内寂聴)
鉄の胡蝶は夢に記憶に歳月を彫るか(保坂和志)
二月のつぎに七月が(堀江敏幸)
所有について(鷲田清一)
辺境図書館─マルグリット・デュラス「工事現場」(皆川博子)
私の文芸文庫・柿二つ(谷川俊太郎)
書評
 伊藤比呂美『道行きや』(マーサ・ナカムラ)
 宮内悠介『黄色い夜』(東直子)
64人の「私を変えた一冊」
 石田千、大江慎也、最果タヒ、酒井順子、柴田元幸 ほか

表紙:大澤悠大

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:講談社
□date of issue:2020年
□size:21x14.8cm
□page:516
□condition:経年なり・普通 表紙スレ
本体ページ少折れ(写真4枚目)

» 小説
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