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風の妖精たち(ド・モーガン 著、矢川澄子 訳)- 岩波少年文庫
1974年から85年まで刊行された「ペーパーバック版」の岩波少年文庫より。
19世紀ヴィクトリア朝時代に三冊の童話集だけを残して、五十七年の生涯をひっそりと生きた女流作家メアリ・ド・モーガン。
「だれにも秘密をもらさないから」と約束して風の妖精たちに踊りを習った粉ひきの娘、声を盗まれた少年のために旅に出る少女の話など、想像力あふれるフェアリー・テイル7篇を収録。
「天性のお話じょうず」といわれた作家を敬愛してやまない矢川澄子がしなやかに躍動する日本語に移しかえて、その魅力を伝えている。
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「ただ、いいこと、万一わたしたちとの約束をやぶって、だれにせよ生命ある者に、どこでどうしておどりを教わったかをしゃべったならば、あんたはそれっきり二度とおどれなくなるんですよ。その足が鉛みたいに重くなり、それどころか、あんたのいちばんたいせつなひとにとんでもない不幸がふりかかりますからね。
でも、わたしたち風の妖精に誠実さえつくしてくれれば、こちらはけしてあんたのことを見捨てずに、いちばんこまったときに助けにきてあげるわ。」
「教えて、ねぇ教えて。」リュシラはさけびました。
「ほんとよ。だれにも、けして、けしてしゃべりません。ただあなたたちみたいにおどれさえしたら。」
(「風の妖精たち」より)
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◎Contents
風の妖精たち
池と木
ナニナの羊
ジプシーの杯
声を失ったオスマル
雨の乙女
農夫と土の精
挿絵、オリーヴ・コッカレル。
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:岩波少年文庫
□date of issue:1979年 初版
□size:17.2x11.5cm
□page:246
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ
三方薄ヤケ
★裏表紙に濡れシミ(写真8枚目)
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
19世紀ヴィクトリア朝時代に三冊の童話集だけを残して、五十七年の生涯をひっそりと生きた女流作家メアリ・ド・モーガン。
「だれにも秘密をもらさないから」と約束して風の妖精たちに踊りを習った粉ひきの娘、声を盗まれた少年のために旅に出る少女の話など、想像力あふれるフェアリー・テイル7篇を収録。
「天性のお話じょうず」といわれた作家を敬愛してやまない矢川澄子がしなやかに躍動する日本語に移しかえて、その魅力を伝えている。
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「ただ、いいこと、万一わたしたちとの約束をやぶって、だれにせよ生命ある者に、どこでどうしておどりを教わったかをしゃべったならば、あんたはそれっきり二度とおどれなくなるんですよ。その足が鉛みたいに重くなり、それどころか、あんたのいちばんたいせつなひとにとんでもない不幸がふりかかりますからね。
でも、わたしたち風の妖精に誠実さえつくしてくれれば、こちらはけしてあんたのことを見捨てずに、いちばんこまったときに助けにきてあげるわ。」
「教えて、ねぇ教えて。」リュシラはさけびました。
「ほんとよ。だれにも、けして、けしてしゃべりません。ただあなたたちみたいにおどれさえしたら。」
(「風の妖精たち」より)
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◎Contents
風の妖精たち
池と木
ナニナの羊
ジプシーの杯
声を失ったオスマル
雨の乙女
農夫と土の精
挿絵、オリーヴ・コッカレル。
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:岩波少年文庫
□date of issue:1979年 初版
□size:17.2x11.5cm
□page:246
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ
三方薄ヤケ
★裏表紙に濡れシミ(写真8枚目)
» 小説
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