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鳩よ!「特集:万有博士 澁澤龍彦」- 1992年4月号 No.101

鳩よ!「特集:万有博士 澁澤龍彦」- 1992年4月号 No.101
『鳩よ!』は、1983年から2002年まで発行された「詩の雑誌」で、マガジンハウスが初めて手がけた文芸分野の雑誌。90年代になると詩誌から総合文芸誌へと枠組みを広げ、「絵のある文芸マガジン」と称した。

「万有博士 澁澤龍彦」特集号。オリジナル記事、他の書籍・雑誌からの再掲記事をとりまぜた構成によって、幻想と楽園の魔術師=澁澤龍彦の実像/虚像を重層的に描き出している。
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古い名刺を調べていると、「モダン日本記者 澁澤龍雄」というのが出てきた。
「そうだった、あのころ毎日のように一緒に酒を飲んでいたのは澁澤龍雄で、龍彦はまだ存在していはかった」と久しぶりに思い出した。
昭和二十三年春、浦和高校文科を卒業して東大仏文科の入学に失敗した澁澤龍雄は、浪人のあいだ新太陽社でアルバイトをすることになった。そして雑誌「アンサーズ」に配属されたから、吉行編集長の部下になったわけだ。彼はいつまでも異様に若かったから、いつ会ってもその頃と変わらないようにみえたし、声の嗄れ方も同じだった。

(「文学者以前―昭和二十三年の澁澤龍彦」吉行淳之介 より)
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◎Contents
▶︎特集:万有博士 澁澤龍彦
密室のユートピア
 澁澤龍彦がイメージするエロティシズムの世界を浮遊する
 スワーンベリ、ゾンネンシュターン、ハンス・ベルメール
澁澤文学入門「ランティエの余裕と孤独」(川本三郎)
誌上「サド裁判」(齋藤愼爾)
澁澤龍彦への頌歌
「高岳親王航海記」の快楽(川崎賢子)
 たった一つの記憶(李麗仙)
 時間の庭(山尾悠子)
異端のダンディズムを読む(埴谷雄高)
文学以前―昭和二十三年の澁澤龍彦(吉行淳之介)
黒天使の部屋より(写真・細江英公)
【対談】エロティシズムの極地はマゾヒズム(野坂昭如/澁澤龍彦)
未発表紀行文「滞欧日記」より
自作年表「美男の履歴書」
▶︎連載
蜷川幸雄の台本のない対談(ゲスト・天児牛大)
随想「ある日、ある時」ヘモニグウ(池部良)
▶︎読者投稿欄
 詩:安部譲二選
 俳句:加藤芳郎選
 短歌:福島泰樹選
 自由律:永六輔選

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:マガジンハウス
□date of issue:1992年
□size:29.1x21.2cm
□page:90
□condition:経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷み

» 詩歌・その他
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