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新輯 百鬼園俳句帖(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集

新輯 百鬼園俳句帖(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。

百閒は、旧制六高在学中から俳句に親しみ、生涯にわたって句作を続けた。俳人の岸本尚毅は、百閒の俳句も小説や随筆と同様に「何気ない言葉に怖さ、不気味さが潜んでいる」と評している。

生前に刊行された2冊の句集『百鬼園俳句帖』『百鬼園俳句』のほか、六高時代の詠草、書簡や酒席での即興作などから広く収集した全句集。『百鬼園俳句』刊行時の座談会、書評なども掲載されており、百閒俳句の味わいを堪能できる一冊となっている。
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麗らかや長居の客の膝頭
この沼の魚に耳あり春の水
犬声の人語に似たる暑さ哉
河童忌に食ひ残したる魚骨かな
龜鳴くや夢は淋しき池のふち
足の毛の足を擽る夜寒かな
欠伸して鳴る頬骨や秋の風
滾々と水湧き出でぬ海鼠切る
春近し空に影ある水の色
獨り居の夢に尾もあり初枕

(「百鬼園俳句帖 春 夏 秋 冬 新年」より)
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◎Contents
百鬼園俳句帖
 春 七十六句
 夏 七十七句
 秋 百六句
 冬 四十七句
 新年 五句
全作品季題別・年代・異同総覧
六高俳句會詠草(明治四十一年〜四十三年)
百鬼園俳句帖漫評會
 素琴 蹄花 桐明 吐天 百閒
「山萩」を語る會
 蹄花 百閒 桐明 吐天 春嶺 碧村 古日 木咲 素琴
百閒君の一夜會時代(志田素琴)
百鬼園俳句帖(内藤吐天)
大宴會縁起話(大森桐明)
内田百閒の俳句(村山古郷)

解説:平山三郎
「新輯 百鬼園俳句帖」雑記
カバー:田村義也

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1984年 初版
□size:15x11cm
□page:318
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ 小口シミ

» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
¥1,400

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