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あむばるわりあ 旅人かへらず(西脇順三郎 著、岩崎鐸 装幀)
☆2024.1.8 再掲
大正時代に渡欧、ロンドンで英文詩集を刊行して文名をはせ、帰国後、日本のシュルレアリスム運動の旗手となった西脇健三郎。戦後は、西洋と日本の文化的融合を図り、独自の詩境をひらいた。
西欧ギリシア精神によって詩壇に衝撃を与えた『あむばるわりあ』(1933年刊)、自らの原点である日本的感性へと回帰した『旅人かへらず』(1947年刊)。初期の代表作であり、西脇順三郎という存在を象徴する2冊の詩集を収載。「現代日本名詩選」より。
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旅人は待てよ
このかすかな泉に
舌を濡らす前に
考へよ人生の旅人
汝もまた岩間からしみ出た
水靈にすぎない
この考へる水も永劫には流れない
永劫の或時にひからびる
ああかけすが鳴いてやかましい
時々この水の中から
花をかざした幻影の人が出る
(「旅人かへらず」より)
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絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:筑摩書房
□date of issue:1953年初版
□size:18.8x13cm
□page:196
□condition:普通 カバーヤケスレ汚れ傷み 経年シミ 背ヤケ
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
大正時代に渡欧、ロンドンで英文詩集を刊行して文名をはせ、帰国後、日本のシュルレアリスム運動の旗手となった西脇健三郎。戦後は、西洋と日本の文化的融合を図り、独自の詩境をひらいた。
西欧ギリシア精神によって詩壇に衝撃を与えた『あむばるわりあ』(1933年刊)、自らの原点である日本的感性へと回帰した『旅人かへらず』(1947年刊)。初期の代表作であり、西脇順三郎という存在を象徴する2冊の詩集を収載。「現代日本名詩選」より。
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旅人は待てよ
このかすかな泉に
舌を濡らす前に
考へよ人生の旅人
汝もまた岩間からしみ出た
水靈にすぎない
この考へる水も永劫には流れない
永劫の或時にひからびる
ああかけすが鳴いてやかましい
時々この水の中から
花をかざした幻影の人が出る
(「旅人かへらず」より)
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絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:筑摩書房
□date of issue:1953年初版
□size:18.8x13cm
□page:196
□condition:普通 カバーヤケスレ汚れ傷み 経年シミ 背ヤケ
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