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まいまいつぶろ(高峰秀子 著) - 河出新書

まいまいつぶろ(高峰秀子 著) - 河出新書
☆2023.12.26 再掲
高峰秀子の2冊目の著作として昭和30年に刊行された単行本の新書版。生い立ちから、出演作の秘話、映画づくりへの想いなど、31歳で結婚するまでの半生が綴られている。旧仮名遣いが味わい深い。

映画スチール、プライベートフォト、自ら描いた映画スタッフたちのスケッチなどの図版も数多く収録されている。奥付の検印紙に捺されている、コマをかたどった「DECO」の印影が可愛いらしい。カバー、著者自装。
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「宗方姉妹」は、これも又久し振りの田中絹代さんとの姉妹で、小津安二郎監督の大作だつた。五年に一本位の汗をかく仕事だつた。
小津先生は、優しくて一寸もこはくないんだけれど、そのこはくないところがこはくつて(私はどうも根性曲りらしい)、笠智衆さんがテストでブルブルふるへてるとそのふるへがこつちへも移動しさうで、生れて初めて心ゾウの存在を意識した。
私の役がまた、固くなつたり上つたりしてゐては到底出來ないやうなフラッパー娘でなかなかむづかしかつた。ペロリと舌を出す、なんておよそやさしいみたいなことが一寸もやさしくない。

(「私の歴史」より)
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◎Contents
私の顔
私の歴史
私はこんな人に支へられて仕事をしてゐる
雜記帳から
 ミルク・卵・チーズ
 ふらんすの下宿
 真珠の首飾
 七歳の浮雲
 ジキル博士とハイド氏
 花束
「二十四の瞳」小豆島ロケ先にて
平凡で、誠實で、ありのままに
私の見た内側の人物論
小さいコトやんのこと
結婚まで

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:河出書房
□date of issue:1956年 12刷
□size:17.4x10.5cm
□page:105
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
経年シミ

» 随筆・エッセイ
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¥1,400

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