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瓶詰の地獄（夢野久作 著、米倉斉加年 カバー画）
夢野久作の世界と、米倉斉加年が描く「憂世絵」。美と狂気が妖しく響き合う、角川文庫シリーズより。
海難事故で南国の離れ小島に漂着した兄妹が、海に流した三つの瓶。その中には二人の戦慄すべき運命が記された手紙が封印されていた。
表題作「瓶詰の地獄」ほか、読者を幻魔境へといざなう7篇を収録。
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ああ……この離れ島に、救いの舟がとうとう来ました。（略）
私達二人は、今から、あの大きな船の真正面に在る高い崖の上に登って、お父様や、お母様や救いに来て下さる水夫さん達によく見えるように、シッカリと抱き合ったまま、深い淵の中へ身を投げて死にます。そうしたら、いつも、あそこに泳いでいるフカが、間もなく、私達を喰べてしまってくれるでしょう。
そうして、あとには、この手紙を詰めたビール瓶が一本浮いているのを、ボートに乗っている人々が見つけて、拾い上げて下さるでしょう。
（「瓶詰の地獄 ◇ 第一の瓶の内容」より）
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◎Contents
瓶詰の地獄
人の顔
死後の恋
支那米の袋
鉄鎚
一足お先に
冗談に殺す
解説：中井英夫
絶版または版元品切れ（新装カバー版刊行中）
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：角川文庫
□date of issue：2012年 改版8版（1977年 初版）
□size：14.8x10.4cm
□page：283
□condition：経年なり・普通 カバースレ汚れ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
海難事故で南国の離れ小島に漂着した兄妹が、海に流した三つの瓶。その中には二人の戦慄すべき運命が記された手紙が封印されていた。
表題作「瓶詰の地獄」ほか、読者を幻魔境へといざなう7篇を収録。
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ああ……この離れ島に、救いの舟がとうとう来ました。（略）
私達二人は、今から、あの大きな船の真正面に在る高い崖の上に登って、お父様や、お母様や救いに来て下さる水夫さん達によく見えるように、シッカリと抱き合ったまま、深い淵の中へ身を投げて死にます。そうしたら、いつも、あそこに泳いでいるフカが、間もなく、私達を喰べてしまってくれるでしょう。
そうして、あとには、この手紙を詰めたビール瓶が一本浮いているのを、ボートに乗っている人々が見つけて、拾い上げて下さるでしょう。
（「瓶詰の地獄 ◇ 第一の瓶の内容」より）
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◎Contents
瓶詰の地獄
人の顔
死後の恋
支那米の袋
鉄鎚
一足お先に
冗談に殺す
解説：中井英夫
絶版または版元品切れ（新装カバー版刊行中）
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：角川文庫
□date of issue：2012年 改版8版（1977年 初版）
□size：14.8x10.4cm
□page：283
□condition：経年なり・普通 カバースレ汚れ
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