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よろこびの日(アイザック・バシェヴィス・シンガー著、工藤幸雄訳)- 岩波少年文庫

よろこびの日(アイザック・バシェヴィス・シンガー著、工藤幸雄訳)- 岩波少年文庫
ポーランドに生まれ、1930年代にアメリカに移住し、1978年にノーベル賞を受賞した作家アイザック・バシェヴィス・シンガーの自伝風物語。

戦前のワルシャワを舞台に、大人になることへの好奇心とおそれをいだく少年の姿が、静かなユーモアを交えて描き出されている。

シンガーは、東欧のユダヤ人社会で用いられてきたイディッシュ語で作品を書いた。イディッシュ語は、ナチスのホロコーストによって多くの話し手が失われたため「死んだ言語」と見なされがちだったが、シンガーは生涯を通じてその命脈を保つことにこだわり続けた。

本書には、戦前のユダヤ街の写真が多数掲載されており、その1枚1枚から、永遠に消え去ってしまった「生」への深い愛惜の想いが伝わってくる。
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それはともかく、アシェルのようなユダヤ人たちは死の収容所に引き立てられていった。わたしはこころから願う――どうか、この思い出の記録が、せめては、敬虔に生き、そして殉教者として死んだアシェルあるいは彼と同じような人々のためのささやかな記念碑となってほしいと。

(「乳製品屋のレブ・アシェル」より)
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◎Contents
わたくしという人間
ラジミンからワルシャワへの旅
よろこびの日
がちょうが悲鳴をあげたわけ
乳製品屋のレブ・アシェル
野生の牛を求めて
洗濯ばあさん
寄付あつめ
したたかな連中
レブ・イチェーレとシュプリンツァ
カバラの不思議
サテンの晴れ着
少年哲学者
サラエヴォの銃声
飢え

ビルゴライ
新しい風
ショーシャ

カバー画、北村さゆり。

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher: 岩波少年文庫
□date of issue:1990年 初版
□size:17.3x11.2cm
□page:321
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色

» 小説
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