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銀色の鈴(小沼丹 著)
日常の中に生じる微妙なゆらぎを、諧謔と哀感あふれる文体で描き出す小沼丹の短編集。『懐中時計』に続いて1971年に刊行された単行本の文庫化。
前妻の死から再婚までを淡々と綴る表題作の「銀色の鈴」は、十二編に及んだ「大寺さんもの」の第七作。「いろんな感情が底に沈殿した後の上澄みのような所が書きたい」という思いから書き始められた連作の精華ともいえる作品となっている。
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娘と旅行した年の暮れに、大寺さんは二度目の細君を貰ったのである。細君のいなかった三年ばかりの間に何があったのか、想い出しても何も無かったように思う。しかし、記憶のなかで、ときどき寒い風が吹いていたような気がすることがある。
(「銀色の鈴」より)
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◎Contents
小径
猫柳
山のある風景
古い編上靴
落葉
昔の仲間
銀色の鈴
解説:「可笑しい」の深度(清水良典)
年譜(中村明)
著書目録(中村明)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:2010年 初版
□size:15x10.6cm
□page:253
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ折れ目
帯汚れ
★カバーと表紙に縦に薄く折れ目があります
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
前妻の死から再婚までを淡々と綴る表題作の「銀色の鈴」は、十二編に及んだ「大寺さんもの」の第七作。「いろんな感情が底に沈殿した後の上澄みのような所が書きたい」という思いから書き始められた連作の精華ともいえる作品となっている。
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娘と旅行した年の暮れに、大寺さんは二度目の細君を貰ったのである。細君のいなかった三年ばかりの間に何があったのか、想い出しても何も無かったように思う。しかし、記憶のなかで、ときどき寒い風が吹いていたような気がすることがある。
(「銀色の鈴」より)
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◎Contents
小径
猫柳
山のある風景
古い編上靴
落葉
昔の仲間
銀色の鈴
解説:「可笑しい」の深度(清水良典)
年譜(中村明)
著書目録(中村明)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:2010年 初版
□size:15x10.6cm
□page:253
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ折れ目
帯汚れ
★カバーと表紙に縦に薄く折れ目があります
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