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貧民の帝都(塩見鮮一郎 著)

貧民の帝都(塩見鮮一郎 著)
明治維新期の大混乱のなか、無政府状態となった江戸市中は、おびただしい数の困窮民であふれかえった。

新政府の場当たり的な救民施策は功を奏せず、乞食、孤児、売春婦たちが身を寄せあう四大スラムが形成されるに至る。

その窮状を救うべく明治5年に設立され、平成16年まで120年にわたって存続した「養育院」の歴史を軸として、その運営に深く関わった渋沢栄一らの苦闘のあとをたどる、近代裏面史の秀作。
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蜘蛛の子をちらすように江戸から逃げ出した人びとがもどってきた。土地をもたない者がいなかでなにができようか。維新後の首都へ逆流してきた。くわえて、ひと旗あげようとする若者が各地から上京してくる。色川大吉は中公文庫『日本の歴史』24巻で、「そのころ、東京は人力車夫と書生の町といわれた」と書いているが、それにプラスして、貧民の町、スラムの都とつけくわえたい。

(「4章 帝都の最底辺」より)
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◎Contents
序章 山手線の男
1章 混乱と衰微の首都
2章 困窮民を救え
3章 さまよう養育院
4章 帝都の最底辺
5章 近現代の暗黒行政
終章 小雨にふるえる路上生活者

絶版または版元品切れ
(2021年に河出文庫版刊行)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春新書
□date of issue:2008年 初版
□size:17.4x11.2cm
□page:251
□condition:経年なり・良好 カバースレ

» 評伝・ノンフィクション
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