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味にしひがし(池田弥三郎、長谷川幸延 著)

味にしひがし(池田弥三郎、長谷川幸延 著)
東京生まれの国文学者・池田弥三郎、大阪生まれの小説家・長谷川幸延が、毎回同じ食材や料理を取り上げ、熟達の筆をたたかわせ、東と西の食文化の違いを浮きぼりにする。

『週刊読売』での1年にわたる連載をまとめた単行本。テーマに合わせて添えられた小さなカットや、古今東西の名句が洒脱な味わいを醸し出している。
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江戸以来の東京式テンプラが、堕落し始めたのは、昭和シングル時代からだ。(略)
テンプラの、上方式偏向は、沙汰の限りであるが、それが今風の人の好みだと言うなら、致し方もない。高級化し、お上品化したテンプラは、江戸以来のテンプラではない、ということだけはたしかである。
(「てんぷら ー 東」より)

何しろ、テキは銀座でも超一流だった天麩羅屋の御曹司だ。この話はやりにくいことおびただしい。気が重い。
重いといえば、せいぜいくどい胡麻油で揚げるヴォリュームのある東京の天麩羅へ、カヤにオリーヴの油を適当にまぜて、カラッと白く揚げる大阪式が東京へ伝わり、今日の全盛を見るようになったといわれるが、大阪も昔はこってりとした、赤みがかったのを食べた。
(「てんぷら ー 西」より)
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◎Contents
▶︎春
 お屠蘇
 もち
 日本酒
 さわら
 白酒
 あられ
 おはぎ
 わらび
 甘茶
 菜の花
▶︎夏
 はも
 うなぎ
 そうめん
 どじょう
 ビアガーデン
 ぶっかき氷
 ラムネ
 ところてん
 みつ豆
 西瓜
▶︎秋
 まつたけ
 しんいも
 ぶどう
 てんぷら
 すし
 漬物
 味噌
 醤油
 駄菓子
 ようかん
▶︎冬
 あんこうなべ
 すき焼き
 ふぐ
 おでん
 お茶づけ
 豆
 湯豆腐
 納豆
 年越しそば ほか
▶︎東西たべもの談義「西の味・東の味」
(池田弥三郎/長谷川幸延 対談)

絶版または版元品切れ
ソフトカバー 函
□publisher:読売新聞社
□date of issue:1975年 初版
□size:17.6x15.3cm
□page:314
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み当たり
背・表紙ヤケ 三方薄ヤケ

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
¥1,500 SOLD OUT

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