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わが文学の師 杉山参緑(日髙三郎 著)

わが文学の師 杉山参緑(日髙三郎 著)
大正15年に夢野久作の三男として生まれ、自ら「詩人、作家、生活無能者、名誉ある失格者」などと称し、詩作を天職として飄々と生きた杉山参緑の評伝。

20代のときにバプテスト教会で洗礼を受け、「路傍の石」のような見逃されがちな存在ひとつひとつに眼差しを向け、詩へと昇華させ続けた。

参緑の弟子であり、友人でもあった著者が愛惜の念を込めて、その生涯を丹念に綴り、参緑の詩世界とは全く異なるように見える父・夢野久作からの影響にも光を当てている。
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小説のストーリーが見事に展開して、終わったかと思えばまたひとしきり続く『少女地獄』のような小説は、参緑のしゃべり口調を連想させる。参緑の心はポエジーとして「少女地獄」だったのではないか。
本当に、『ドグラ・マグラ』に特徴的な堂々巡りの繰り返しは参緑の日頃のおしゃべりであったし、詩を書く時の態度にも表れていたように思う。(略)
参緑は詩を書くことについて、「いくら努力しても『こればかりは生まれつきでしようがない』といった性質のものがある」と言っていた。

(「久作の小説と参緑」より)
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◎Contents
生活亡命者
出会い
参緑の家
学生たち
生命科学研究と文学
芥川影之介の詩
おおらかな羊の魂
神話、機械論と生命派
詩集『種播く人々』
約束を果たす
久作の小説と参緑

ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:海鳥社
□date of issue:2012年 初版
□size:19x13cm
□page:199
□condition:経年なり・良好

» 評伝・ノンフィクション
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