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帰りたい風景(洲之内徹 著、小野隆生 装画)

帰りたい風景(洲之内徹 著、小野隆生 装画)
銀座「現代画廊」の主人として、数多くの画家を見出した著者による美術随想。小林秀雄、白洲正子らに称揚された審美眼をもって、絵に秘められた人間の諸相、人生の機微を深く見つめる。

165回続いた『芸術新潮』での連載の第34回から66回までを収録。
解説、芸術新潮編集長・山崎省三。
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昨夜、テレビの深夜番組で、ジャン・ギャバンの「望郷」を見て寝ていたら、自分が刑事に追われて、林の中の一軒家に隠れている夢を見た。私が特高に追われて逃げまわっていたのは昭和七、八年頃で、四十何年も前のことだが、いまでも、ときどき警察に追われる夢を見る。(略)
気持が追いつめられているから警察に追っかけられる夢なんか見てしまうのかもしれないが、そういうときに、佐伯さんが、楽しい作品でふくらんだカルトンを持ちこんでくれたのはうれしかった。心に平安を与えてくれる芸術は必要なのだ。

(「帰りたい風景」より)
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◎Contents
三浦さんと小野クン
帰りたい風景
オートバイに乗った画家
山路越えて
鶴のいる診察室
三年目の車
脱線の画家
同行二人
海辺の墓
続 海辺の墓
凝視と放心
明治座あたり
草上の空腹
眼と耳と
千六百万分の一
貧乏眼鏡
悪について
ゴルキという魚
大正幻想
続けて柳瀬正夢のこと
中野坂上のこおろぎ
銃について
うづくまる
一枚の絵
共通入浴券
オールド パア
手のことと下駄のことと詩のこと
チンピラの思想
羊について
自転車について
墓を見に行く
虫のいろいろ
青い、小さな、スーッとするような絵

「気まぐれ美術館」あとさき(山崎省三)

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1999年初版
□size:15x10.5cm
□page:467
□condition:経年なり・良好

» 随筆・エッセイ
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