Item

美は乱調にあり、生は無頼にあり - 幻の作家・竹中英太郎の生涯(備仲臣道 著)

美は乱調にあり、生は無頼にあり - 幻の作家・竹中英太郎の生涯(備仲臣道 著)
江戸川乱歩『陰獣』、横溝正史『鬼火』をはじめ、その怪奇幻想的な挿絵で、昭和初期の大衆画壇の寵児となった、竹中英太郎。絵筆を折ったのちに新聞記者として活躍し、晩年に再び画壇に復活する。長男は、ルポライター・アナーキストの竹中労。

労働紛争に深く関わり、学生運動とも共闘した、これまで語られることのなかった戦中・戦後の活動にも焦点を当て、知られざる激情の生涯に迫る。竹中英太郎生誕百年記念出版。
---------------------------------
「陰獣」は英太郎の出世作になった。この一遍によって博文館内に位置を占め、読者の人気も得た英太郎は仕事の範囲を広げていった。探偵小説だけでなく、時代劇も現代ものも描ける。そのうえ広告文字(レタリング)もうまいとあって注文は引きも切らない。
英太郎のレタリングには特異のものがあったが、それが時代にマッチしていた。部落解放や無産運動の中で、アジびらやポスター作りによって鍛えられたものであった。

(「人気挿絵画家」より)
---------------------------------
◎Contents
第1章
1 開眼
2 部落解放運動
3 挫折・上京
4 探偵小説
5 アナからヴォルへ
6 人気挿絵画家
7 弱点
8 モダンボーイの恋
9 絵筆を折る
第2章
1 都落ち
2 山梨日日新聞
3 甲府空襲
4 敗戦
5 甲府中学ストライキ
6 革命前夜
7 地方労働委員会
8 強面
9 山梨県民同
10 嵐の季節
11 山梨県知事選挙
12 一般合同労働組合
13 地労委会長
第3章
1 夢見山荘
2 辣腕
3 復活
4 70年代
5 奇妙な友情
6 妖かしの花々
7 半兵衛さん
8 「月刊新山梨」
9 中部文教
10 瓦の余生
11 アトリエ
12 路傍の死

ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:批評社
□date of issue:2006年 初版
□size:19x13.4cm
□page:211
□condition:経年なり・良好 帯少傷み
★商品写真を撮影し直し、再アップしました

» 評伝・ノンフィクション
https://narda.thebase.in/categories/1326666
¥1,600

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※この商品は送料無料です。

通報する

関連商品

  • 黄金の針 - 女流評傳(室生犀星 著) 黄金の針 - 女流評傳(室生犀星 著) ¥2,200
  • 太陽「特集:澁澤龍彦の驚異の部屋」- 1992年12月号 No.378 太陽「特集:澁澤龍彦の驚異の部屋」- 1992年12月号 No.378 ¥1,200
  • 小津安二郎 新発見(松竹 編) 小津安二郎 新発見(松竹 編) ¥1,400

ショップの評価