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ゆき(森田たま 著、中谷宇吉郎 装画)★函テープ補修

ゆき(森田たま 著、中谷宇吉郎 装画)★函テープ補修
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

昭和31年に刊行された晩年の随筆集。
吉屋信子らとともに出演した文士劇から故郷の自然に想いをはせる「ゆき」、若き日に編んだ詩集について書かれた「わが戀の實」など、46篇を収録。
中谷宇吉郎から贈られ、自身の帯に染め抜いた雪の結晶の絵を、本体装画に使用している。
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雪は天から送られた手紙である。
世界的な雪の權威者、中谷宇吉郎博士は、雪の結晶の畫の上に、かならずそういふ賛をなさいました。つづいて、
 一片の雪に千古の秘密がある。
と記されます。(略)
わたしの「ゆき」は天から送られた手紙でもなく、千古の秘密もない、ごくありふれた身辺雜記にすぎませんが、冬きたりなば春遠からじ、窓外にちらつく雪を眺めながら、頁をくつて頂ければ仕合わせだとおもひます。

(「あとがき」より)
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◎Contents
ゆき
 柳の町 / パリの落葉
 文明の灯 / 時雨るゝや
 碧い眼の太郎冠者 / 私のきいた番組
 撮影所を見る / ヘルシンキのあの日
 キントウといふ汽車 / ブートン
 味噌の味 / つまみ喰い
 味じまん / 京なまり
 私のハンドバック / 私の指環
 女學者と湯淺さん / 美しい言葉
 子供と言葉 / 子供の訴へ
 家のこと / 某月某日
 私の近刊 / 書評
 映畫の鶴八鶴次郎 / 猫と庄造
 ジャカルタの四季 / タータンチマック
 お茶の着物 / ゆき
わが戀の實
 わが戀の實 / 小鳥くる日
 ほほづき市 / 遠花火
 種なし西瓜のたね / きりぎりす
 つつむ / わらべうた
 生活の中のリズム / 針供養
 冬支度 / 秋の微笑
 招きねこ / 成人の日によせて
 短夜
 
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher:美和書院
□date of issue:1956年 初版
□size: 19.2x13.5cm
□page:252
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み経年シミ
本体 背ヤケ 経年シミ ★函テープ補修

» 随筆・エッセイ
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