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ふるさと随筆(森田たま 著)

ふるさと随筆(森田たま 著)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

「国際ペン大会」日本代表として欧州・エジプトを歴訪した翌年、昭和30年に刊行された晩年の随筆集。
外に向けた眼を内に向け直し、日本をあらためて見直すように書かれた随筆25篇と、古今東西の名句をめぐる随想を季節をおって書き綴った「俳句小品十二ヶ月」を収録。「国際ペン大会」で身にまとった着物の柄が、函と本体表紙の装幀に使用されている。
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大川端から山の手へむかつて自動車をはしらせてゐると、神田あたりであつたらうか、ひじやうに灯の美しい町があつた。すずらん通りと書いてあつて、せまい小路兩側に、紅、青、白、三つの灯が、軒よりも低いかと思はれるほどの高さにつらなつてゐて、くらい夜空の下に、まるで海底の寶石のやうにきらめいてゐた。霧のかかつた夜だつたので、その灯はすこしうるんで、いつそう華やかにみえた。

(「灯」より)
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◎Contents
 灯
 君が代
 パイナップル
 ふるさとの花
 ハムレット
 たらんべ
 精進料理
 女と夏
 海のかなたの夕涼み
 うちはの話
 ふるさとの秋
 わたしのきもの
 新年おめでたう
 松の壽
 七草や
 手習ひ
 雪の札幌
 お化け
 昔ばなし
 ふるさと紀行
 生きてゐる母
 夏日新涼
 空飛ぶ円盤
 私と新聞
 世界につながる美しさ
俳句小品十二ヶ月

絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher:宝文館
□date of issue:1955年 初版
□size: 19.2x13.5cm
□page:299
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体 経年シミ

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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