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創作ノート(林芙美子 著)
昭和22年に刊行された林芙美子の随筆集。「創作」という行為に対する考え方、作品執筆時のさまざまなエピソードなどを吐露した、作家・林芙美子の舞台裏を描いた創作ノート。
「女の部屋」「女の日記」「南風」「姉妹」「稲妻」「泣虫小僧」などの作品執筆時の覚書を掲載した第一部、ジャン・コクトーとの交流をはじめとする海外での体験などを記した第二部、自らの読書遍歴などを綴った第三部から成る構成。自らの著作や海外文学からの一節が、随所に引用されている。
表裏見返しに「自筆原稿」、扉絵に「ジャン・コクトーが描く著者像」、作品執筆時に自ら描いた「手書きのスケッチやメモ」など、貴重な図版が数多く掲載されており、細部に至るまで興趣が尽きない。
戦後まもなく出版されたもので、紙質は良いとは言えないが、ノートブックを模した簡素ながらも可憐な自装本となっている。
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「女の部屋」と云ふ作品は、はじめ「女の愛情」と云ふ表題で發表をした。
川端康成氏が面白かつたと云つて手紙を下すつたのを覚えてゐる。此の作品は非常に愉しく書いた。世の中では、しとやかで品のいい女だと云はれてゐる女が案外じだらくな貞操觀のない女であつたり、また、世間いつぱんが、あの女は不良だよと云つてゐる女に、まるで金剛石のような美しい立派な魂があつたりするものである。私はさう云つた女のせかいを書いてみたかつたのだ。
(「創作ノート1」より)
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◎Contents
ノートに寄せて
第一部
創作ノート 1〜6
古い覺帳
私の文學生活
文學的自敍傳
第二部
フランシスカルコ印象記
コクトオ
心境と風格
自作案内
文學・旅・その他
ノワイユ夫人
美しい編輯
感想
一つの構成
第三部
私は小説を書く
童話の世界
書翰に就いて
西鶴
二葉亭
讀書遍歴
絶版または版元品切れ
ソフトカバー 折表紙
□publisher:酣燈社
□date of issue:1947年 初版
□size:19.2x13.5cm
□page:261
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 経年シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
「女の部屋」「女の日記」「南風」「姉妹」「稲妻」「泣虫小僧」などの作品執筆時の覚書を掲載した第一部、ジャン・コクトーとの交流をはじめとする海外での体験などを記した第二部、自らの読書遍歴などを綴った第三部から成る構成。自らの著作や海外文学からの一節が、随所に引用されている。
表裏見返しに「自筆原稿」、扉絵に「ジャン・コクトーが描く著者像」、作品執筆時に自ら描いた「手書きのスケッチやメモ」など、貴重な図版が数多く掲載されており、細部に至るまで興趣が尽きない。
戦後まもなく出版されたもので、紙質は良いとは言えないが、ノートブックを模した簡素ながらも可憐な自装本となっている。
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「女の部屋」と云ふ作品は、はじめ「女の愛情」と云ふ表題で發表をした。
川端康成氏が面白かつたと云つて手紙を下すつたのを覚えてゐる。此の作品は非常に愉しく書いた。世の中では、しとやかで品のいい女だと云はれてゐる女が案外じだらくな貞操觀のない女であつたり、また、世間いつぱんが、あの女は不良だよと云つてゐる女に、まるで金剛石のような美しい立派な魂があつたりするものである。私はさう云つた女のせかいを書いてみたかつたのだ。
(「創作ノート1」より)
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◎Contents
ノートに寄せて
第一部
創作ノート 1〜6
古い覺帳
私の文學生活
文學的自敍傳
第二部
フランシスカルコ印象記
コクトオ
心境と風格
自作案内
文學・旅・その他
ノワイユ夫人
美しい編輯
感想
一つの構成
第三部
私は小説を書く
童話の世界
書翰に就いて
西鶴
二葉亭
讀書遍歴
絶版または版元品切れ
ソフトカバー 折表紙
□publisher:酣燈社
□date of issue:1947年 初版
□size:19.2x13.5cm
□page:261
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 経年シミ
» 随筆・エッセイ
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