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柳の芽(森田たま 著)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。
昭和30年代に刊行された、晩年の随筆集。
葉書に記された一句から、40年の間に知り合った人々との思い出をたどる表題作「柳の芽」、戦時中の強羅ホテルでの岩波書店社長一家との交流を綴る「私の萬年筆」など、円熟味あふれる62篇を収録。
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青山は二三丁先き柳の芽
机の上に、そんな句を書いたはがきがのつている。だれからだらうといぶかりながら表をかへしてみると、武原おはんさんからだつた。おはんさんのすまゐは、赤坂見附をのぼつてすぐ左手の小路をはいつて四五軒目、かどに柳のある家だときいてゐる。その柳の枝のうす青く芽ぶいたいろが見えるやうな氣がする。ちょっと驅け出して行きたくなる。
(「柳の芽」より)
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◎Contents
柳の芽
私の萬年筆
私のインキ壺
私の健康
南部さんと私
老年の支へ
春着のこと
きもの、きもの
一月一日めでたきこの日
學び
春たつ
春の夜の
どろぼうの居ない國
ゴールデンウヰーク
祭禮
芍薬牡丹のむかしといまと
柄えらみ
すだれまく
好きな花緒
化粧とは
三時間のラジオ評
虚子秀句
自分の中の音樂
牡丹剪る
君看双眼色
日比谷の夜風
思ひ出の町
ヴェニスの背中
北海道の蕎麥
毛蟹とホッキ貝 ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函 帯あり
□publisher:中央公論社
□date of issue:1956年 初版
□size: 19.2x13.5cm
□page:253
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体 経年シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
昭和30年代に刊行された、晩年の随筆集。
葉書に記された一句から、40年の間に知り合った人々との思い出をたどる表題作「柳の芽」、戦時中の強羅ホテルでの岩波書店社長一家との交流を綴る「私の萬年筆」など、円熟味あふれる62篇を収録。
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青山は二三丁先き柳の芽
机の上に、そんな句を書いたはがきがのつている。だれからだらうといぶかりながら表をかへしてみると、武原おはんさんからだつた。おはんさんのすまゐは、赤坂見附をのぼつてすぐ左手の小路をはいつて四五軒目、かどに柳のある家だときいてゐる。その柳の枝のうす青く芽ぶいたいろが見えるやうな氣がする。ちょっと驅け出して行きたくなる。
(「柳の芽」より)
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◎Contents
柳の芽
私の萬年筆
私のインキ壺
私の健康
南部さんと私
老年の支へ
春着のこと
きもの、きもの
一月一日めでたきこの日
學び
春たつ
春の夜の
どろぼうの居ない國
ゴールデンウヰーク
祭禮
芍薬牡丹のむかしといまと
柄えらみ
すだれまく
好きな花緒
化粧とは
三時間のラジオ評
虚子秀句
自分の中の音樂
牡丹剪る
君看双眼色
日比谷の夜風
思ひ出の町
ヴェニスの背中
北海道の蕎麥
毛蟹とホッキ貝 ほか
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函 帯あり
□publisher:中央公論社
□date of issue:1956年 初版
□size: 19.2x13.5cm
□page:253
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み 背ヤケ
本体 経年シミ
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