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戦中派虫けら日記 — 滅失への青春(山田風太郎 著)

戦中派虫けら日記 — 滅失への青春(山田風太郎 著)
昭和17年戦時下、20歳で故郷を出奔上京した山田風太郎は、徴兵検査を受けるも肋膜炎のために兵隊になれず、その「喪失感」の中で、生涯で初めて日記を書くことを思いつく。

以後、軍需工場で働きながら、医大を目指して受験勉強に打ち込み、精神的肉体的飢餓状態の中で、一匹の「虫けら」のように生きた青年が、自らの生と社会の実相を赤裸々に綴っていく。

戦後、『魔界転生』や忍法帖シリーズなどで人気を博す娯楽小説家となる著者の、筆力の萌芽に圧倒される。それに呼応するように書かれた久世光彦の解説も、熱気をはらんでいる。
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この二十歳の青年は、喪失への予感を胸に抱え込んだまま、昭和十七年から十九年暮れまでの、二年余りの時間を、疾走と蹉跌の繰り返しのうちに過ごしている。その乱れた呼吸音は、それから半世紀も経った今日でも、蒸し暑いくらいに私たちの耳元で、ふいごのように鳴るのである。

(解説「いつか見た青い空」久世光彦より)
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◎Contents
昭和十七年(1942)
昭和十八年(1943)
昭和十九年(1944)
解説:いつか見た青い空(久世光彦)

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ちくま文庫
□date of issue:1998年 初版
□size:15x10.5cm
□page:602
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ上端ヨレ

» 随筆・エッセイ
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