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文學的斷章(林芙美子 著)★難あり

文學的斷章(林芙美子 著)★難あり
貧困にあえぎ、女中やカフェーの女給など職を転々としながら、昭和5年に自伝的小説『放浪記』で一躍人気作家となった林芙美子が、昭和11年に刊行した随筆集。

苛烈な運命にあらがうように、なりふりかまわず詩や小説の創作にのめりこんでいった来歴、ダダイストの詩人たち、アナキスト作家平林たい子、吉屋信子、尾崎翠などの文学者たちとの交流、一年におよぶ欧州旅行の想い出などが、気取りのない素直な文章で綴られている。
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おともだちについて考へてみますと、皆々おともだちのやうであつたり、また、それでないやうな氣がします。(略)
八九年前頃は平林たい子さんと、本郷の酒屋の二階に間借り生活をしたこともありましたが、お互ひに世帯や仕事を持ちますと、いまではお互ひの家族さへ知りあはないのです。(略)
このひとの夢は時々みるのですが、蒲團がなくて、土の炬燵と座布團をつなぎあわせて、二人で抱き合つて寝た昔を思い出しますと、時々かけだして逢いに行きたい時があります。

(「交遊記」より)
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◎Contents
文學的自叙傳
青粥の記
小窗
西鶴その他
生活
交遊記
文學・旅・その他
或時代の日記
シベリアの汽車
外國の想ひ出
葡萄の岸
刺繍
貸家探し
見馴れた部屋
直木さんの思ひ出
私の二十歳
旅つれづれ
京にも田舎
關根金次郎氏
鏑木清方氏
本因坊秀哉氏
小林一三氏
中村歌右衛門氏
菊池寛氏
飛行機の旅 ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー フランス装 ★函欠け
□publisher:河出書房
□date of issue:1936年 初版
□size: 19x13cm
□page:339
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み
背ヤケ 経年シミ 綴じゆるみ
★P1〜10 サインペンによる日付、赤ボールペンによる書き込み・線引き(写真3枚目、4枚目)

» 随筆・エッセイ
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