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白い時間(増田れい子 著、山高登 装幀・木版画)

白い時間(増田れい子 著、山高登 装幀・木版画)
戦後初めて採用された女性記者の一人として毎日新聞社に入り、エッセイストとしても多数の作品を著した増田れい子の随筆集。女性初の日本記者クラブ賞を受賞した年に刊行されたもの。

自然と人間の繊細な関わりあい、かつての暮らしの記憶、自身のキャリアを振り返りジャーナリストとしての思いを綴った70余篇を収録。
「あて名のない手紙」と題された章には、名も知れぬ「誰か」に向けて書かれた手紙という形式の随想12篇が収められるなど、趣向が凝らされている。
装幀・木版画は、山高登。カバーをはずした本体の意匠も美しい。
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東京の杉並、茨城の牛久沼畔、雑司ヶ谷そして都心の団地……と住み暮らしてきました。このあとは、どこに住むのかと思います。
私の足あとのついた土地に、いつもあった花について思います。それは露草。庭の片すみの、それも日中はさして日当たりのよくない場所を選んで、いつの間にかしっかりと茎を生やし緑の葉をのべ、ある夏の朝早くに、ぽっちりと碧玉の花を開きます。

(「あて名のない手紙 — 7月」より)
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◎Contents
雨靴一足ぶらさげて
麦秋
 菜の花畑
 母の庭
 太い雨
 梅のころ
 夏の朝
 月夜
樹影
 かつお縞
 プラスチックの机
 ナニヌネノ
 姉のピアノ
 冬の記憶
 ガラスのペンダント
あて名のない手紙
 1月〜12月
白湯の味わい
 桜の花びらご飯
 焼き茄子
 ひとりきりの想念
 脂身のステーキ
窓際のジャーナリズム
 原作者
 遺言
 結婚報告書
 婦人記者生活二十八年 ほか

絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:冬樹社
□date of issue:1984年 初版
□size:19.6x13.5cm
□page:242
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み上端ヨレ 背ヤケ
帯シワ背ヤケ退色

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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