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随筆集 やぶかんぞう(戸塚文子 著、流政之 装幀)★難あり

随筆集 やぶかんぞう(戸塚文子 著、流政之 装幀)★難あり
1948年にJTB発行の雑誌『旅』の女性初の編集長となり、退社後、60年代に世界各地を旅してエッセイストとして活躍した、戸塚文子。

本書は、『旅』編集長時代に刊行した4冊目の随筆集。

戦時中に雑草を採集して飢えをしのぎつつ原始人の生活に思いを馳せる「やぶかんぞうという雑草」、物議を醸していた裁判で思わぬとばっちりを受ける「平価切下げ夫人とチャタレー夫人」など。生活文化全般に目を向けて、社会問題にも鋭く切り込む文章を綴っている。
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学生時代、私はD・H・ローレンスをやっていた。(略)
かつての級友はローレンス選集の広告やチャタレー裁判の新聞記事から、すぐに私のことを連想するらしい。連想するだけなら何でもないが、平価切下げ女史のような豪傑になると、料理の註文をききに近よってきた若い食堂ガールに向かって「この人ね、チャタレー夫人のケンイなのよ」etcと、まくし立てるのだから始末が悪い。
給仕さんは、瞬間とまどったような驚いたような顔をしたかと思う間もなくニヤニヤしだした。

(「平価切下夫人とチャタレー夫人」より)
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◎Contents
「やぶかんぞう」という雑草
閨秀
近くて遠きは
子ル屋のトブラルコ
おへそ
わが青春に金なし
漬物の運命
英文タイプと百人首
「土地」を描く
テレビはテレる
自然と服の色と
めばりずし
関西弁
平価切下夫人とチャタレー夫人
「ゼイタクは敵だ」
御釣師
初夏の味覚
山の宿
理想のばあさま
十二円の社交場
声なじみ
女学生と赤ちゃん
雨の温泉情緒
頭が弱い
広告を楽しむ
オールド・ファンから御忠告 ほか

ハードカバー ダストカバー
□publisher:創元社
□date of issue:1952年 初版
□size:18.8x13cm
□page:197
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み・テープ補修
★一部ページ経年シミ強(10ページ程度:写真9枚目)

» 随筆・エッセイ
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